2023自己採点~加藤豪将の場合~ プロ11年目のルーキー
新庄ファイターズの2年目シーズンが幕を閉じた。故障者が続出するなど、序盤から想定外の事態に見舞われ、60勝82敗1分。2年連続の最下位でフィニッシュした。それでも143試合を全力で戦い抜いた。新加入し、才能を開花させた投手。ポテンシャルの高さを見せつけたルーキー。一方で、けがに泣かされ、期待通りの結果を残せなかった選手もいた。道新スポーツデジタルが勝手にチョイスした個性的な面々が今季を自己採点する。
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「60勝しているので。僕はドラフトにかかりましたけど、育成的な意味ではなく、今年勝つためにドラフトされた。60勝しかできなかったので60点です。僕はドラフトされた時に監督から『来年は勝つことしか考えてないから頑張ってくれ』と言われていた。勝つことしか考えてなかったけど全然、勝てなかった。あまり勝ちに貢献できなかったのが一番、悔しい。ずっとファイターズでやりたくて、せっかくドラフトしてもらって、新球場のエスコンフィールドでプレーできた。こんなに幸せなのに勝てなかったのは、すごく悔しい」
「一生忘れない試合は、やっぱり1試合目のオープニングデーですね。僕は出てないけど。その時はケガでベンチに入れなくて、スタンドで見ていた。ロッカーにいるのも嫌だったので、ファンとしてスタンドで試合を見た。みんなが楽しくプレーしているのに僕はケガをしていた。それがすごく悔しかった。こんな素敵なステージで、いつかやりたいと思ってリハビリに取り組めた。大きなケガをしたのは初めてだったので、いろいろな感情があった。ああいう悔しさを感じたことはなかったので、一生忘れないですね。悔しさと感動の両方があって、鳥肌が立って、いろいろな感情が出てきて泣きそうになりました。(プレーの面では)みんなのヒットや投手の三振も、僕のスタッツに入るって考えている。そう考えると、やっぱり阪神戦。僕はゴシ兄(江越)と同じ年に入団した。江越さんは阪神で、どういう扱いをされていたか分からないけど、想像はできる。それでファイターズに来て1番・センターでスタメンでヒットを打った。そして同点の八回に僕がタイムリーを打って、最後に田中正義がクローズした。それがベストゲーム。僕は打てたのがうれしかったんじゃなくて、ゴシ兄のためのヒットであり、正義にセーブが付いてほしいと思って、派手にガッツポーズをしました。あれが一番、チームに貢献できた試合。ゴシ兄のことも正義のこともあったので」
「アインシュタインの言葉に『The definition of insanity is doing the same thing over and over and expecting different results』というのがある。ばかな人とは、同じことをやり続けて、違う結果が出ると思う人。みたいな言葉。毎回、同じことをやって、違う結果が出ないんだ? って思うのがばかな人。僕はそうやっていつも考えている。2年連続の最下位で、来年は何かを変えないといけない。みんなが考えたら変わると思う。悔しい年があるからこそ、変わっていくと思う。僕も変わります。打撃も守備も、パフォーマンス全部です」
「僕がドラフトされた理由でもある優勝だけです。2013年にヤンキースからドラフトされた時は18歳。ヤンキースがワールドチャンピオンになるためにドラフトされたわけではない。5、6年後にワールドシリーズのチームに入ってほしいと考えていたとは思うけど。今回のドラフト指名は本当に勝つためだけ。僕のミッションと、12球団のドラフト同期入団の選手とのミッションはたぶん違う。自分は勝つことだけ。アメリカでずっと考えてきたことだし、新しいことではないので、そのままやっていくだけですね」
「それはもうメロンパンとの出会いですね。本当に。人生が変わりました。完全にハマりました。最高です。毎朝、メロンパンみたいなものを食べてます。食パンの上にメロンパンのバターみたいなものを乗せて、オーブントースターに入れると、メロンパンみたくなります。最高ですよ!」