ヴォレアス ホーム開幕戦で快勝発進!
■Vリーグ男子2部(30日、旭川・道北アークス大雪アリーナほか)
V2男子が開幕。昨季2位のヴォレアス北海道は同3位の埼玉を3―0で下し、好発進した。加入3季目の台湾代表・張育陞(21、チャン・ユー・シェン)が、両チーム最多の20得点をマーク。昨季終了後、代表活動で一回り大きく成長したアタッカーが、悲願のV1昇格を後押しする。サフィルヴァ北海道は0―3でヴィアティンに敗れた。
最年少・張 20得点で大暴れ
チーム最年少の張が、新エースとしてコート上で躍動した。「最初の試合で勝つことができてうれしい。これからV2優勝、V1昇格を目指して頑張りたい」。昨季限りで退団した古田史郎(33)に代わり、大願成就への推進力となることを誓った。
第1セットから、札幌出身で新加入のセッター・浜田翔太(31)とのコンビも次々と決まり、20得点中バックアタックが両チーム最多の7本。昨季、バックアタック決定率やサーブ得点数でV2リーグトップ。敢闘賞とサーブ賞に輝いたプレーに磨きがかかった。
開幕前の9月には、台湾代表としてアジア選手権4位に貢献。「今季の目標は安定性。サーブは強く打てるけど、ミスもあった。今季はアタックとサーブ、ブロックも強い選手になりたい」と、代表での経験をチームの勝利に生かしていく。
今季、コーチも務める元日本代表の越川優(37)は「うちの末っ子で、いいムードメーカー」と目を細める。戦力としても「昨季と比べて成長して帰ってきてくれた。まだまだ伸びしろもある」と評価。将来性豊かな21歳が、今季こそ、悲願の昇格達成をけん引する。
(西川薫)
「道新・道スポプレゼンツ」 後藤・佐々木がMVP
○…開幕2連戦は「道新・道スポプレゼンツ」として開催。1日目は佐々木博秋新主将(26)=写真左=と後藤万澄(25)=同右=がMVPに選出された。後藤は昨季中盤の2月、練習中に右足第5中側骨を骨折。V1大分三好との入れ替え戦に出場できなかった。この日は5得点。「去年は本当に悔しかった。試合に出られてうれしく思います」と、今季の巻き返しを誓った。