レバンガ一致団結 桜井良太最後のシーズンを有終の美で送り出す
B1レバンガ北海道は10月7日、秋田ノーザンハピネッツとのリーグ開幕戦(札幌・北海きたえーる)に挑む。4日に報道陣へ練習を公開。主要メンバー、スタッフは今季で現役引退するSF/SG桜井良太(40)を有終の美で送り出すために一致団結している。
PG寺園「本当にただでは引退させないぞって気持ち」
今年はレバンガにとって特別なシーズンになる。発足から在籍してきたチームの顔がユニホームを脱ぐ。今季W主将の1人を務めるPG寺園脩斗(29)は、「これまで北海道を引っ張ってくれた良太さんが今シーズンで引退。僕たち選手もチームも本当にただでは引退させないぞっていう気持ちでいるので、まずは開幕戦の土曜日、全員でその日にフォーカスして絶対に勝ちを取りたい」。固い決意で週末に臨む。
そのためにはまず堅守の構築だ。普段より多くミーティングを繰り返し、プレーの連動や細かい部分の確認をしてきた。小野寺龍太郎HC(41)は22-23シーズンにリバウンドでリーグ3位の1試合平均11個を記録したCスティーブ・ザック(30)を警戒する。「去年の秋田さんと比べても、特にザック選手がボールを持つ頻度が非常に増えている」。そこから展開されるSF古川孝敏(35)らスモール陣への多彩なパス攻撃を防ぐのが最大の狙いだ。
小野寺HC「シンプルに戦力として期待している」
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桜井は昨季52試合に出場。平均出場時間は9分21秒だったが、10分以上出場した試合は16試合。平均時間は21-22シーズンの約2倍に増えた。小野寺HCは「彼の引退するシーズンをいい形で終えるために、まずはこの秋田戦を全力で行きたいし、彼自身が今シーズン非常に良い準備をしていて、彼の存在だけではなくてシンプルに戦力として、コート上での貢献度も例年以上に期待している」と力を込めた。
SG/SF関野「プレーオフを経験させたい」
今季5季ぶりに復帰した道産子SG/SF関野剛平(29)は、特別指定選手としてプロデビューした17年から2シーズン桜井とプレー。「天皇杯っていう1個のタイトルは終わってしまったんですけど、レバンガになってからまだプレーオフは行ってないと思うので、そういう経験をさせて引退させたい」と、1日でも長くプレーすることを誓う。
SG/SFラモス「レジェンドとして引退できるように」
昨季加入したSG/SFドワイド・ラモス(25)は9月まで行われたW杯にフィリピン代表として出場。一緒にプレーした時間は少ないが、気持ちは他のメンバーと一緒だ。「去年、入団した時からいろいろお世話になってますし、いろんなところで助けてくれてました。彼が今シーズンいっぱいで引退することはちょっと寂しいけど、レバンガ北海道のレジェンドとして彼がしっかり引退できるように、いいシーズンを過ごしたい」。前売りチケットは6000人に迫る勢い。チーム、ブースター一体となって桜井劇場最終公演の開幕に白星で花を添える。