2023自己採点~矢沢宏太の場合~ 二刀流に挑戦したドラ1ルーキー
新庄ファイターズの2年目シーズンが幕を閉じた。故障者が続出するなど、序盤から想定外の事態に見舞われ、60勝82敗1分。2年連続の最下位でフィニッシュした。それでも143試合を全力で戦い抜いた。新加入し、才能を開花させた投手。ポテンシャルの高さを見せつけたルーキー。一方で、けがに泣かされ、期待通りの結果を残せなかった選手もいた。道新スポーツデジタルが勝手にチョイスした個性的な面々が今季を自己採点する。
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「50点ぐらいですね。けがしたところがマイナス50点。経験できれば、1年目はそれだけで価値があると思っていました。1軍にしろ2軍にしろ、まず経験できたところが50点。けががなければ100点って言いたかったんですけど。プロ野球がどんなところなのかを知らなきゃ、これからに生かせないので。ずっとけがをしていたら、それも分からなかったと思いますし、していなければ、もっと学べるところもあったと思うので、50点ですね。でも、より時間をかけられたものもあったので、それはそれで良かったです。けがをしていなくても、打てなくて2軍にいたと思う。自分のバッティングも全然よく分かっていなかったので。ファームでトレーニングしながらやれたのは良かったのかなと思う。ある程度、期間があったので、バッティングをガラッと変えることもできた」
「ファームで2本のホームランを打ったヤクルト戦(8月3日、鎌ケ谷)ですかね。自分の中でバッティングを変えて、ちょっとつかみかけたような日だった。(1軍での初本塁打などもあったが)そこは今、自分がやれる中で結果を出してみようみたいな。とりあえず自分が今までのスタイルでやっていこうっていう感じで、(1軍では)初球からガンガン振っていましたけど、そこにあんまり印象はなくて。どういうアプローチをしていくか考えて決めて立った打席で結果が出たっていうのが楽しいので、ファームではそういう感じでやれた。いろんな考え方、待ち方、目付けだったりを変えながらやって、良い発見ができています。今まで僕ができるスタイルで、こう待ってこう打つっていうのがあった中で、それを崩してピッチャーに合わせて割り切ってっていうのをやって結果が出たので、すごい良い打席でした」
「とりあえず筋量アップです。体を強くしたい。シーズンよりも重点を置いてできるかなと思っています。今年は1年間、体重をキープできた。大学時代はできなかったことなので、それはすごい良かった。今、70キロぐらいなので、シーズンオフで3キロぐらい増やしたいですね。食事も大事ですけど、僕は脂っこいものは好きじゃないですし、ジャンクフードもあまり食べないので、好きなものを気にしないで食べていれば大丈夫。しゃぶしゃぶとかが好きなんです。ポン酢と、もみじおろしで食べます」
「けがせずに、1年間1軍にいられるように頑張ります」
「伏見さんと仲良くさせてもらったことですね。遠征中、ご飯に連れて行ってくれますし、初ヒット、誕生日にはプレゼントをくれました。それが結構、僕の中では『プロ野球だな』って感じがしました。プレゼントも、伏見さんはちょっとしたものって言うんですけど、全然ちょっとしたものじゃなかった。ブランドものの靴とか、Tシャツとか。連れて行ってもらったご飯もおいしすぎて、今まで食べていたご飯じゃ満足できなくなっちゃいそうです。年は離れているんですけど、離れている感じがしないぐらい気さくで、野球の話もプライベートも話せて、良くしてもらいました」