2023自己採点~吉田輝星の場合~ この悔しさを来年にぶつける
新庄ファイターズの2年目シーズンが幕を閉じた。故障者が続出するなど、序盤から想定外の事態に見舞われ、60勝82敗1分。2年連続の最下位でフィニッシュした。それでも143試合を全力で戦い抜いた。新加入し、才能を開花させた投手。ポテンシャルの高さを見せつけたルーキー。一方で、けがに泣かされ、期待通りの結果を残せなかった選手もいた。道新スポーツデジタルが勝手にチョイスした個性的な面々が今季を自己採点する。
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「0点ですよ、0点。マジで0点。プロ野球選手だったら、1軍の舞台に立って、はじめて仕事。去年そういう経験をしただけに、心のどこかで『よっしゃ、来年もずっと1軍にいられるように頑張ろう』っていう目標は立ててやっていた。それを毎年、積み重ねていって、1軍にいるのが当たり前というような選手に早くなりたいなって考えていた。そのために今のままでは足りないことが今年はすごい分かりました。オープン戦の阪神戦が終わって(2軍に)落ちて来てからは、リリースポイントのズレがどこから来ているのかとか、上体の傾きがどうのこうのと、いろいろフォームを気にしすぎて、どんどん悪い方にいっちゃった。6月ぐらいまでは、野球をやっている時間以外は野球のニュースとかも聞きたくなかったぐらい。前半戦が終わるぐらいでやっときっかけをつかんで、今は球速も戻ってきて修正できたけど、それに1年かけているようじゃ全然ダメだなと思います」
「今年唯一、気持ち良かった西武戦(8月25日、ベルーナ、3番手で1回完全)ですかね。あの試合が特別良かったわけではないけど、今年の中でいったら一番。あの時は、練習でもファームの試合でも球速が上がってきていて、そこから球速を維持できているっていうのもあるし、今年途中からシーズン中も本格的にウエートを取り入れていて、一つトレーニングの結果が出たかなと思う。あそこをきっかけに球速は戻ったかな」
「とにかくいっぱい練習しないといけない。その中でも、今年も2軍で結構、投げたので、トレーニングと休息の両立はちゃんとやりたい。去年のシーズンが終わって、加藤(投手)コーチや宮西さんから『50試合投げた反動は今は気付かなくても蓄積として絶対出てくるよ』という話は聞いていたんです。それでも、オフに真っすぐとフォーク以外の球種を磨くためにも投げたくて、投げながらトレーニングしていたら、体に不調が出てきてしまった。トレーニングはうまくいきましたけど、体のケアの面ではどうだったのか。すごい良い経験にはなったけど、シーズン前に状態が落ちてきてしまったので、その辺はもう少しうまくできたのかなと思います」
「とにかく活躍することです。1年間ずっと試合に出て、ファイターズが来年、優勝する時の輪の中にいたい。今年は去年より試合数も全然、投げられなかったし、すごい悔しかった。この悔しさを来年にぶつけるしかない。球速は常時148キロぐらいにはもっていきたい。今年の8月途中ぐらいから速くなってきたなって感じはじめて、トラックマンで見るデータが、そこまでとそこから先で平均球速2、3キロぐらい違って140キロ台後半に入ってきた。来年、開幕を迎える時には、もっと上がっているようにしたい」
「うれしい大ニュースは、トップガンとミッションインポッシブルが今年2作同時に新作が出たことです。トップガンは号泣しました。映画で泣いたのは初めてです。今、金村にも見た方がいいって薦めています。トムクルーズがマジでめっちゃ好きで、もうトムクルーズになりたいです。車の運転をする時もティアドロップのサングラスをかけています(笑)」