北海道コンサドーレ札幌は３日、ホーム（札幌ドーム）で湘南と戦う。出場停止明けのＤＦ福森晃斗（２８）は、左ＣＢでの先発が濃厚。リーグ屈指の左足で好機を演出し、ホーム５試合連続無得点の停滞を打ち破る。

　１０月２４日の福岡戦は累積警告で出場停止。スタンドから見守った前節はスコアレスドローに終わった。福森は「福岡にうまく自分たちの良さを消されてしまった」と分析する。２試合ぶりの復帰へ「みんなより休んでいるので、準備はできている」と士気を高めた。
　攻撃的スタイルのチームが、本拠地では５試合連続で無得点と苦しんでいる。セットプレーでもカギを握る背番号５は、不名誉な記録を止めるべく、この日も居残りでボールを蹴り続けた。「チャンスはつくれている。そこを決め切ることができれば何点も取れる」。ゴール裏へ歓喜を届けるべく、全身全霊を注ぐ。
　盟友の活躍が大きな刺激になった。名古屋がルヴァン杯を制した。期限付き移籍中のＤＦ金眠泰がタイトル獲得に貢献。３０日の試合前にはＭＦ荒野とテレビ電話で激励した。「ミンテに対してはおめでとうという気持ち。グランパスに対しては連敗しているので悔しい思い。来年は決勝にいきたい」。今季札幌はベスト８。来季こそタイトルをと、思いを強くした。
　札幌ドームでは残り２試合。「ホームゲームでは勝ち点３をとらなければ」と福森。好機演出で勝利へ導く。（石栗賢）