田宮の快進撃要因は「自信」 来季は初開幕1軍狙う
9日開幕のフェニックスリーグに参加予定
日本ハムの田宮裕涼捕手(23)が7日、鎌ケ谷で秋季練習を行い、9日から参加予定の「みやざきフェニックスリーグ」に備えた。収穫の多かった高卒5年目のシーズンを振り返り「ほぼほぼファームで、なかなか結果は出なかったんですけど、できることだけをしっかりやって、1軍でもできるようなという準備はしてきた。最後に上がってちょっと活躍できたのは、それがあったからかなと思います」と胸を張った。
終盤に昇格し10試合に出場 打率.258、2本塁打9打点
今季終盤の活躍は鮮烈だった。初昇格こそ9月22日と出遅れたが、そこからプロ初本塁打を放ち、適時打を量産するなど大暴れ。守備でも好リードと強肩でチームの勝利に貢献した。最終的には10試合に出場し、打率.258(31打数8安打)、2本塁打、9打点をマーク。「ファームでもあんまり打っていなかったので、打てる想像はあんまりできなかった。それでもチャンスでよく回ってきてたので、もう思い切って打とうっていうのは決めて打席に入っていたので、それが良い結果につながったのかなと思います」と笑顔を見せた。
ファームで試合に出続けた経験が自信に
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昨季は1軍で14試合に出場したが、18打数2安打と振るわなかっただけに、成長を示した1年になった。進化の要因に挙げたのは「自信」だ。「去年は自信を持ってプレーしている感じが出せなかったので、今年、去年と違ったのはそこかなというのはあります。しっかり自信を持ってプレーできたことが、結果が出た理由かなと思います。ファームで90試合に出ていたので、その分が自信につながったかなと思います」。2軍で重ねてきた下積みが、1軍の舞台でも揺るがない土台となって田宮を支えた。
宮崎でもレベルアップしていきたい
快進撃を来季につなげるべく、フェニックスリーグでもアピールを狙う。「バッティングの感じは最近ずっと良いので、その感じのまま率をしっかり残していきたい。3割以上打ちたいなと思います。キャッチャーとしては変わらず、キャッチングとか守備の面、全部レベルアップしていきたい」と意気込んだ。
今季、達成できなかった目標がある。「今年は最初から開幕1軍を目指していたのに、だいぶ遅れてしまった。まだ開幕1軍に入ったことがないので、来年こそは食い込んでいきたい」。飛躍の準備は整った。プロ6年目を迎える来季、開幕から一気に大ブレークを果たしてみせる。