二刀流ルーキー矢沢 理想は日本屈指のリードオフマン まずは野手でレベルアップ
9日開幕のフェニックス・リーグに初参加
みやざきフェニックス・リーグ(9日開幕)に初参加する日本ハムの矢沢宏太投手兼外野手(23)がこの秋、走攻守の強化に力を注ぐ。理想は高く、日本を代表するリードオフマンをモデルとし、進化を目指す。
注目ルーキーは投打二刀流を推進しながら、1年目のシーズンを戦い抜いた。その反省を踏まえ、まず着手するのは、野手としてのレベルアップ。自らのスタイルを見つめ直すと、未来像が自然と浮かび上がった。
目標はセ界制覇をけん引した好打者
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「近本選手とか、すごくいいなと思う。長打もありますし、外野の間を抜ければスリーベース。ああいうバッターになりたいです。盗塁も多い」
阪神のレギュラーとしてフル稼働した近本は、打率・285、8本塁打、54打点、28盗塁を記録。リーグ制覇に大きく貢献した。対する矢沢は、野手として1軍で37試合に出場。初本塁打もマークし、インパクトは残したが、打率・177にとどまった。
本塁打は万波と野村に任せる 「より安定したプレーを」
求めるのは、確実性で「ホームランは万中(万波)とかジェイ(野村)がいっぱい打つ。自分は足もありますし、そこを生かしながら。捉えればホームランが出るようなスイングもしっかり残しつつ、より安定したプレーができるようにしていきたい」と力を込めた。
もちろん二刀流を継続 2年目の大飛躍期す
投手としては9月に左肩に違和感があったため、ブルペン投球を重ねながら、慎重に登板機会を探っていく見通し。希少な二刀流戦士は、限られた時間を大切に使いながら、強みを磨くつもりで「いいアプローチをする1番バッターがいるチームはすごい強いなと感じる。そういうバッターになりたい」と訴えた。経験を糧にして、2年目はチームに足りなかったピースを埋める存在になる。