2023自己採点~今川優馬の場合~ 猛省のプロ3年目シーズン
新庄ファイターズの2年目シーズンが幕を閉じた。故障者が続出するなど、序盤から想定外の事態に見舞われ、60勝82敗1分。2年連続の最下位でフィニッシュした。それでも143試合を全力で戦い抜いた。新加入し、才能を開花させた投手。ポテンシャルの高さを見せつけたルーキー。一方で、けがに泣かされ、期待通りの結果を残せなかった選手もいた。道新スポーツデジタルが勝手にチョイスした個性的な面々が今季を自己採点する。
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「打席数も60ぐらい(69打席)しか立ってないので、昨年に比べて全然です。期待に応えられなかったですし、本塁打も1軍では打てなかった。僕としては価値がなかった年かな。良いスタートダッシュを切れたと思っていたし、昨年のオフシーズンから休みなく、照準を早めに合わせてやっていたので、開幕スタメンを逃したのがすごく悔しかったです。スタメンで出る機会もあまりなかったので代打の場面が増えた。それでコンタクト率を上げようとか試行錯誤した年ですね。いただいたチャンスをものにできなかった。シンプルに実力不足を痛感しました。(けがもあり)本当に悔しいです。野球選手としてけがをするのが一番いけないことだと、あらためて思いました。プロ3年目で初めて大きな離脱をしたので、けがだけはしたくないと思いました。冷静になって自分を客観視した時に年齢も(来年で)27歳。普段は万波や野村と一緒にいるので、自分も若い気持ちでいたけど、冷静に考えたら自分は全然、若くない。チャンスをたくさんもらえる選手、年齢ではないと思いました。チャンスが少なくても、その中で結果を残さないと次はない。もっと危機感を持たないとヤバいと感じました」
「個人的には開幕2戦目(楽天戦)の代打タイムリーですね。代打でのヒットはプロで初めてだった。初球で仕留められたのは、昨年からの課題だったコンタクトであったり…。代打で1球で仕留めるのを体現できた試合で、それは自信になりました。その後も代打で使ってもらえる機会が増えた。そこは今年一番。(打った瞬間、エスコンの盛り上がりは)忘れられないですね。開幕戦に負けてしまって次の日だったので。結果的に勝ちましたし。僕はヒーローになったかなと思ったら、その後に追い付かれてしまった。その時から今年は持ってなかったですね(笑)」
「昨年は自分でいろいろ考えた。今までは外部のトレーナーさんとか、いろいろな方に頼っていたけど、一人でやってみようと。それでダメだったので、今年はもう一度、いろいろな人にメカニクスやトレーニングを協力してもらいながら、基本を磨こうと思います」
「今年、けがをしてしまって、ふがいない。自分の無力さを感じたシーズンでした。ファームにいる期間が長くて、ファイターズで試合に出るためにどうするかって、だんだんと小さくなる自分がいた。目先の結果ばかり見てしまっていた。もっともっと強くなるために上を目指して、ファイターズのレギュラーだけでなく、日本を代表するような選手になるために強くなりたい。(松本)剛さんからレギュラーを奪い取る。そこが1つの基準になると思う。最近、剛さんはセンターをやっているけど、僕のポジション的にもレフトやライト(のポジション争い)になってくると思う。剛さんを超えられる選手になれるように覚悟を決めて、自分と向き合ってやるしかないですね」
「けがをした期間の2カ月間ぐらいはずっと札幌にいて、毎日、車を運転してエスコンへ通っていたので、車の運転がうまくなったかも。遠出ができるようになりました。免許を取ったのが大学4年生だったので、これまで車に乗る機会は少なくて、あまり興味もなかった。ちょっと自信がつきましたね。あまり良い結果が出なかった試合後、車の中を良い時間にしていますね。切り替えを車の中で終える。歌を聴きながら。月のトップ100とかをシャッフルして聴いています。なんか、ニュースなかったなぁ…」