ファイターズ
2023/10/09 19:55

柿木蓮 支配下目指して奮闘も「実力不足」 万波、野村ら高卒同期に抱く感情は

室内練習場で汗を流した柿木(撮影・松本奈央)

2018年の甲子園V右腕 もがき苦しんだプロ5年目

 みやざきフェニックス・リーグに臨んでいる日本ハムの柿木蓮投手(23)が9日、プロ5年目のシーズンを振り返った。2022年秋に戦力外通告を受け、育成契約を締結。今季中の支配下復帰を目指したが、かなわなかった。必死にもがいている右腕の目に、万波中正外野手(23)ら高卒同期の活躍は、どう映っているのか―。揺れる胸中を明かした。
 

練習の合間に長谷川(左)と話す柿木

 

数字、内容ともに充実も… 厳しいプロの世界を痛感

 想像以上にハードルは高い。期限の7月末を迎えても、柿木が支配下登録されることはなかった。イースタン・リーグでは33試合に登板し、防御率2・21。安定感を示し、アピールしてきた。「今までで一番、野球に向き合えた。バッターと戦えた。思い通り投げられるボールも増えた。充実したシーズンだった」と手応えはあった。

 ただ、現実は厳しかった。限られた70人の枠をどう使うかは、球団の戦略やタイミングに左右される。吉報は届かなかった。「うーん…悔しかったですね。仕方ないこと。実力不足です。何も言えない。目標は終わってしまって、8月の最初の試合、練習は入りずらかった」

折れかけた心 救われた言葉とは

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