柏の天皇杯快進撃が羨ましい

　柏が天皇杯決勝に進出した。準決勝で鳥栖、ＦＣ東京、神戸のＪ１勢を連破してきた熊本を４－０と撃破。札幌は柏に敗れただけに彼らの快進撃が羨ましい。直近のリーグ戦でも細谷にいいようにやられ１－２で敗戦。現在16位と下位に沈み、苦しんでいるチームとは思えない戦いぶりだった。

井原監督の立て直しが成功

　途中登板で監督に昇格した井原が守備を整備した成果が表れている。チームの立て直しには失点を減らすことが大命題である。ＤＦだった井原のチームなので、その辺は緻密な計算や犬飼の補強等で修正した。守備だけを強固にすると攻撃が機能しなくなることが往々にしてある。しかしそこには細谷の存在があって堅守速攻の締めくくりをするだけではなく、攻撃の起点としても機能し相手ＤＦに脅威を与えている。

ＡＣＬへの近道はリーグ戦より天皇杯

　細谷を生かすシステムを整えた井原の手腕は評価されるべきだと思う。今の手堅い柏の戦い方がノックダウン方式に合っているのも決勝進出の一因だろう。天皇杯を獲ればその先にはＡＣＬが待っている。札幌が喉から手が出るほど欲しいＡＣＬへの近道は天皇杯を獲ること。リーグ戦で3位以内に入るより可能性は高いと思う。

韓国にやられたのは仕方ないこと

　アジア大会決勝では韓国に１－２と逆転負けした日本。負け惜しみではなく、このチームの編成がＢチームの位置付けだったのでフルメンバーで臨んで来た本気の韓国にやられたのは仕方がないこと。彼らには兵役免除がかかっていた。大学生もいるＢチームで参加したことで日本は批判を浴びたが、よく健闘したと言っていいだろう。キャプテンを任された馬場はいろいろな感情が入り混じって苦労したはず。馬場はアジア大会でプレーしたことで心身ともにコンディションが上がると思う。しっかりリカバリーをしてリーグ戦につなげてほしい。

横浜Ｍ戦はルヴァン杯のリベンジ

　リーグ戦は残り5試合。次節はアウェーの横浜Ｍ戦。優勝を争っている難敵だが、インターバルがあって札幌もこの一戦に照準を合わせられる。ルヴァン杯のリベンジもあり、いいゲームを見せてほしい。