高校野球
2023/10/11 19:10

クラークが62年ぶり3連覇狙う! 20日2回戦から登場【秋季全道高校野球組み合わせ抽選会】

抽選に臨んだクラークの山田主将(撮影・十島功)

新岡が引退した新チームで3年連続の頂点へ

 偉業に挑む―。第76回秋季全道高校野球大会(10月18日開幕、札幌ドーム)の組み合わせ抽選会が11日、札幌市内で行われた。62年ぶりの大会3連覇を目指すクラークは、第3日20日の2回戦から登場。駒大苫小牧と北星大付の勝者と戦う。今夏は甲子園で初勝利を挙げたが、前主将で大黒柱だった新岡歩輝投手(3年)は引退。チーム一丸となってV3を狙いにいく。また、開会式での選手宣誓は、くじ引きで帯広大谷に決まった。

神社清掃の御利益か シードからの出場

 クラークは山田陽紫主将(2年)が「1」という吉兆の良い数字を引いた。抽選前には、佐々木啓司監督(67)も「一つ試合の少ない山に入りたい」と話していたが、その期待に応えるかのように2回戦からの登場となった。この日の早朝にはチーム全員で同校の近郊にある深川・納内神社の清掃をしており、験担ぎが実った形だ。山田主将も「シードのところを引けて良かった。1番は運があるのかな」と安堵の表情を見せた。

甲子園で初勝利も 新チームは支部予選で苦戦

 夏には聖地初勝利を挙げ、今大会も4年連続5度目の出場を決めたが、簡単な道のりではなかった。支部2回戦の岩見沢農業戦、代表決定戦の滝川西戦は共に終盤での逆転勝利。佐々木監督は「非常に苦しかったけど、よく勝った。最後は勝ちにつなげられた」と選手たちに合格点を与えた。山田主将は「去年とは全く違うチーム。長打を打てるバッターもそんなにいないので、走者をためて1点ずつ。ピッチャーも継投でつないでいく」と新岡投手が中心だった前チームとの違いを話した。それでも「去年よりもバッティングは粘り強いし、足には自信があるので、うまく生かして勝ちたい」と力を込めた。

3連覇となれば北海の1961年以来

 クラークは北海が1959年から大会5連覇を果たして以来、62年ぶりとなる3連覇に挑む。佐々木監督は駒大岩見沢時代に91、92年と連覇を達成。93年も決勝まで進出したが、滝川西に敗れて準優勝に終わった過去がある。山田主将は「(3連覇は)意識する目標ではあるけど、一戦一戦、大事に戦うことが大事になる。あまり考えすぎずに目の前の敵を倒すことを意識していきたい」と意気込んだ。

札幌ドームでの開催を歓迎

 また、今大会は全試合が全国的にも広い球場とされる札幌ドーム開催となる。人工芝でもあり、それぞれ戦い方に影響が出てくることが予想されるが、佐々木監督は「良いんじゃない。必ず試合ができる。安心した形で球場に来られる。寒くも暑くもないし、楽しみ。良い試合が展開できると思う」と天候に左右されることなく、コンディションを整えやすいメリットを強調した。山田主将も「楽しみです」と笑顔を見せた。大会3連覇、そして3季連続の甲子園切符をつかみにいく。


■選手宣誓が決まった帯広大谷の糸瀬拓未主将(2年)
「(札幌ドームは)北海道の聖地でもあると思う。日本ハムさんがずっと使ってきたグラウンドで憧れの舞台でもある。(くじを引いたときは)びっくりしました」


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