■１０月１１日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場

家族のサポートも受け　初めての育児に奮闘中

　北海道コンサドーレ札幌は午前練習を実施し、攻撃練習などを行って調整した。先月２１日に第一子となる長男が誕生して父親となったＧＫ松原修平（３１）。誕生から約３週間が経過した現在の日々について、「大変ですけど、練習がある日は妻にサポートしてもらっているので睡眠はちゃんと取らせてもらっていますし、僕の親の家族が近くにいるので、ちょっとわがままを言いながらうまくやっていけていると思っています」。愛妻と親の支援に感謝しながら、初めての育児に臨んでいる。

身の周りのことを削って子供との時間に

　心境の変化について「家にいる時間が本当に増えて。（家に）帰りたいという気持ちがあるのと、あとはより奥さんに感謝している部分がすごいです。感謝の気持ちを子供にも、そして奥さんにも一番感じています」と語る松原。以前は金色に染めていた髪色を落ち着いた色に変更し、「手入れもしなくていいし。金髪は手入れしなきゃいけないけど、その時間があるなら、なるべく家に居て子供と過ごしたいです」と身の周りの様々なことを削り、子供との時間を一番に考えている。

ゆりかごダンスはまだ行われておらず　横浜Ｍ戦は三度目の正直

　長男誕生後に札幌はリーグ戦２試合を戦っているが、９月２３日アウェー名古屋戦のゴールは同点弾、同３０日ホーム柏戦は２点ビハインド後のゴールだったことから祝福のゆりかごダンスは行われなかった。「この間（柏戦で）やろうってなっていたんですけど、展開的に難しかった。無くても、みんなからは祝福の言葉だったりお祝いを頂いたりしているので」とこだわりは無いが、中断明けのアウェー横浜Ｍ戦は今月２１日。誕生からちょうど１カ月となるため、〝三度目の正直〟に期待が掛かる。「勝ち越し点とか先制点でやってくれればいいな」。チームとしてもこの一戦は４試合ぶりの勝利、そして松原への祝福と、二重の喜びを味わいたいところだ。

「水曜どうでしょう」の大ファン

　北海道テレビ（ＨＴＢ）制作のバラエティー番組『水曜どうでしょう』の大ファンでもある松原。昨年３月に１１年ぶりに札幌へと戻って来て、今年８月から放送が開始された新作はリアルタイムで追いかけられようになった。「マジですごいっす。マジでうれしいっす」と興奮気味に話すほど夢中になっている。

やっとリアルタイムで見られるようになったのに…

　ただ、これまでの習慣なのか、「あの第１夜を見て、１週間待つのが苦痛なので、我慢して我慢して、情報遮断して一気に全部見たい」と、全６夜の放送を終えるまで視聴を我慢していたとのこと。現在は第２夜まで見終えており、明日１２日のオフは待望の新作視聴に費やすつもりだ。

ミスターの社外取締役就任で　「もし、俺らがタイトルを取ったら…」

　北海道ローカルの番組でありながら、全国的な人気を誇る同番組の中で今回、出演者である〝ミスター〟こと鈴井貴之（６１）がクラブの社外取締役に就任したことが取り上げられた。さらに鈴井は札幌のエンブレムやロゴが入った洋服を着て出演し、ファンやサポーターの中で注目を浴びた。

全国のどうでしょうファンにアピールも

　「もし、これで俺らがタイトルを取ったら、それだけでいろいろ言ってくれそう。俺ら次第でもっとあの番組で、あのミスターが言ってくれるんじゃないかなと思うので、本当に頑張ってタイトルを取りたい。昔から（番組内で）コンサドーレのユニホームを着ていたので好きなのは知っていたけど、全国各地に（どうでしょうファンは）いるので、宣伝してほしいですね」と、モチベーションを高めている。さらに「良い報告をして、次回作以降にそういう言葉を。記念Ｔシャツとかを着て出演してほしいですね」とイメージを膨らませた。

来季以降の夢実現に「フレッシュさを出していきたい」

　来季以降、その夢を実現するためにも、勢いを付けて終わりたい今季のラスト５試合。「まずは自分の仕事、日々の練習が一番大事ですし、そこでしっかり準備できる人が試合のピッチで良い結果を残せるので、自分は自分のやることをしっかりやって。ＧＫ陣はプロフェッショナルな選手が３人他にいるので、そこを見習いながら、その中では一番若いので、フレッシュさを出して、元気に毎日を過ごしていきたい」。地道な努力を欠かさない縁の下の力持ち。道産子ＧＫが自身の、そして守るべきもののために、札幌の地で奮闘を続けていく。