【西川薫】エスコンFが草野球に期間限定開放 高い?安い? 2時間110万円も貴重な体験
期間は10月14日~23日
北海道日本ハムファイターズの新本拠地として北広島市内に今春オープンしたエスコンフィールド北海道が、草野球利用を目的として球場を期間限定で貸し出す。利用期間は10月14日~23日。時間帯は2時間使用で、7時30分、17時、19時開始の3区分だが、料金は驚きの110万円だ。メジャー球場をほうふつさせる天然芝のグラウンドでプレーしてみたいが、いかんせん記者にとっては高嶺の花。果たして誰が利用するのか運営するファイターズスポーツ&エンターテイメントの担当者に問い合わせしたところ、すでに複数の申し込みがあるそうだ。詳細はホームページで確認してもらいたいが、ちょっと気になった国内の他球場も調べてみた。
札幌ドームは平日10万円も、野球モード時のみ
まずは札幌ドームだ。利用時間は平日5時から22時までの間の3時間、土日曜は5時から22時30分までの2時間30分。利用料金は平日10万円、土日曜20万円で、1枠当たりの利用人数は50人まで。それ以上増えると人数に応じて料金が変動する仕組み。土日曜でも2チーム10人ずつで1人1万円ずつ負担できれば、プレーだけは可能の計算。ただ、野球バージョンの前後にしか開放されないので、日本ハムが移転した23年度の利用状況は9月1度のみで、来年1月末までは申し込み可能日がない見込み。
神宮球場は平日24万2000円~、遅い時間帯は照明無料
次にヤクルトの本拠地で、明治神宮大会や東京六大学野球、東都大学野球で利用されている明治神宮球場。23年度の利用期間は12月1日から24年1月31日まで。1枠2時間で8時30分から20時30分の間の5区分。利用料金は時間帯別に設定されており、平日は24万2000円から、土日曜は30万8000円からとなっている。屋外球場のため、遅い時間帯の利用には無料で照明も点灯してくれる点はありがたい。
甲子園は土日曜135万円でも、毎年抽選
高校野球の聖地で阪神の本拠地である阪神甲子園球場。23年度はすでに申し込みが終わっており、24年度の申し込み開始は2月を予定。23年度の場合の利用期間は11月中旬から12月中旬で、利用時間は平日2時間30分。10時と13時30分開始、通しで借りることも可能だ。土日曜は10時から16時の設定のみ。料金は平日が45万円(通しは90万円)、土日曜は135万円。全国から元球児が集まって野球を楽しむイベントが行われるなど以前から人気は高く、毎年抽選になる盛況ぶり。
神宮、甲子園での経験は一生の思い出
オーロラビジョンやスコアボード、アナウンスなどの演出部分は、料金に含まれない場合がほとんど。オプションで追加できる球場もある。その昔、記者も知人に誘われ、神宮球場や甲子園球場で草野球をプレーする幸運に恵まれたが、一生に一度と思えばなんとか手が届きそうな球場もあるし、演出などのオプションがなくても十分に雰囲気は楽しめることだろう。ファイターズファン、草野球愛好家の方々はぜひ一度、普段なかなか立つことが出来ないプロ野球球場でぜいたくな一時を過ごしてみてはいかがだろうか?