郡司裕也 連日猛打でアピール中 ゆあビームにも対抗
■みやざきフェニックス・リーグ 日本ハム19ー3広島(10月12日、天福球場)
「6番・捕手」でスタメン出場 2安打3打点で3試合連続ヒット
日本ハムの郡司裕也捕手(25)が12日、みやざきフェニックス・リーグの広島戦に「6番・捕手」でスタメン出場し、2安打3打点と気を吐いた。10日のオリックス戦から3試合連続ヒット中で、通算8打数5安打。来季の主力になるため、打って守って猛アピールが続く。また、母校の仙台育英高(宮城)が、かごしま国体の高校野球硬式で優勝したことに触れ、喜びと意外な悩みを打ち明けた。
格の違い見せつける4出塁 「長打は出ているので良い傾向」
シーズンさながらのスイングで、強烈な打球を飛ばしている。五回に左中間を真っ二つに破る三塁打でチャンスメークすると、七回には中越え2点二塁打を放った。この日は四球、押し出し死球もあり、5打席で4度出塁。「フェニックスは、打って当たり前。打球は上がっていない(本塁打になっていない)けど、長打は出ているので良い傾向かなと思います」と声を弾ませた。
インフルエンザ感染者が増えた影響で9日の試合は中止だったが、10日から3試合とも先発出場している。DH、右翼、捕手と専門外のポジションもこなしながら、バットで格の違いを見せつけている。
激しい正捕手争い真っただ中 持ち味発揮で盗塁阻止
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今回は捕手登録の選手が5人帯同している。10日は田宮が3度、11日は古川が1度、盗塁を刺した。水面下で、バチバチと火花を散らしている。この日、マスクをかぶった郡司も負けていない。二回1死の場面、正確なスローイングで宇草の盗塁を阻止した
派手さは求めていない。地道な作業を反復し、信頼を積み上げるつもりだ。「みんな肩が強いので、送球で上にいこうとは思えない。だけど、僕はしっかりベース上に投げる自信がある。あとは速さを出し、タイム的に彼らと変わらなければいい。見た目的にはビーム、キャノンの方がいいかもしれない(笑)。でも僕はネーミングがなくていいです」
後輩たちの活躍を祝福 「強くなりすぎです」
現在、滞在している宮崎の少し南の鹿児島で国体の高校野球硬式が行われた。出身校の仙台育英が土浦日大(茨城)とともに優勝。「ネットで結果を見ていました。(夏の甲子園決勝で敗れた)慶応も倒してリベンジしたんですよね」と目を細めた。ただ、同時に心配事もできた。「これもお祝いしないといけないのかな? 最近、甲子園に出すぎですし、優勝しすぎ。僕のお金がなくなります(笑)。強くなりすぎです」とうれしい悩みを吐露した。
まだまだ成長段階 さらなる飛躍を宣言
当然、OBとして、後輩たちにふがいない姿は見せられない。「フェニックスで手を抜いているとは思われたくない。まだ1軍の中心選手ではないので、結果を残してアピールします」。ファイターズの顔になるため、謙虚に貪欲に野球と向き合っていく。