【一問一答】サブマリン右腕の鈴木健矢 来季は上沢流〝登板日ウエート〟導入を検討「ちょっと体にムチ打って」
プロ4年目のシーズンを終えた日本ハムの鈴木健矢投手(25)が来季へ向けた意気込みを語った。今季は序盤に中継ぎから先発へ転向し、6月までに6勝をマーク。下手投げの特長を生かした変幻自在の投球で打者を翻弄したが、疲れがたまった後半戦は2軍生活が長く続いた。今後は徹底した体力強化を行い、1年を通して戦い抜ける強靱(きょうじん)な身体をつくり上げるつもりだ。一問一答は以下の通り。
―今季を振り返って
「前半は結果が出ていて、そのままの勢いでいきたかったですけど、コンディションが良くなくて球速もすごく落ちてしまった。その経験ができたことは、来シーズンにはつながるかなと思っています。全部が良い経験です」
―来季以降、どんなポジションで、どういう投手になっていきたいか
「来年も(先発とリリーフ)どっちになるか分からないので、数字とかはなかなか決められない。起用されるところ、投げられたら、どこでもいいかなって感じです。1年間、完走したことがないので、結局1軍にいることが大事だと思う」
―ポジションが決まらない難しさもあったか
「リリーフの経験もあるので、先発からリリーフに入るのは、すんなりいけるんですけど、リリーフから先発はちょっと難しかったです。なので来年も先発するつもりで調整を進めて、チーム事情もあると思うので、どちらでもいけるようにしておきたい」
―来年の目標は
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「僕の場合、(先発とリリーフ)どっちかで固定されるわけじゃないので、試合数だったり、勝ち星とかは難しい。とにかくコンディションを常に整えること。後半、(1軍に)戻ってきた時みたいな投球を1年を通してやっていくことですね」
―今季最後の登板だったオリックス戦は手応えがあった
「今年一番くらいボールを扱えていた。バッターにも差し込んでいたし、(タイミングを)ずらせてもいた。あれが一番良かったです」
―心と体のコンディションをどう維持していくか
「1年間、常に保つっていうのは難しいので、波を抑えていきたいです」
―そのために、オフにやることは
「(シーズン中は)トレーニングがなかなかできていなかったので、しっかりトレーニングをして体力面をちゃんと向上しないといけないかなと思います。ランニングもそうですし、ウエートをやっていなかった時期があったんですけど、投げた次の日のダメージがすごかった。ウエートを始めてからはダメージにも多少、慣れて、投げた次の日にそこまでダメージがこなかった。なので、トレーニングをしっかりやっていきたい」
―心の部分は
「心の部分は難しいですね。抑えていかないと心は潤わないので(笑)。打たれたらずっと、先発だったら1週間、待たなきゃいけないじゃないですか。その間はずっと心が枯れているので」
―打たれた日の後の過ごした方で、上沢ら先輩たちを参考にすることは
「上沢さんは投げた日にトレーニングしていた。僕の場合は中5日で、リカバリーに全部、振っちゃっていた。投げた当日にウエートをやってしまえば、次の登板までにしっかりリカバリーできると思うので、ちょっと体にムチ打って、投げた日にもトレーニングした方がリカバリーは早いかなと思いました」
―登板の後にウエートを入れる
「やった方が休める日が増える。投げた次の日にやっちゃうと、休める時間が少なくなるので。上沢さんとか上原さんとかも、投げた日にやっていましたね。僕は今年、投げたら疲労困憊(こんぱい)だったので」
―オフはがっつりウエートトレーニングに励む
「そうですね。がっつりやって、たぶんシーズン中に勝手に落ちてきてしまうので、そこまでの貯金をしっかりつくりたい」
―上沢、加藤貴の去就が不透明。投手陣を引っ張っていく覚悟は
「まだまだ実績がないので、自分のことで精いっぱいだと思う。しっかり自分のことをやってチームに貢献できたらいいなと思います」
―直球は130キロぐらいが目指すところか
「強さでいったらそうですね。130キロぐらいは出したいですね。132キロ、133キロぐらいが一番いい。そこら辺は常に出せるようにしたい」
―打者と対戦を重ねて研究される。どう上回るか
「タイミングですかね。ずっと同じタイミングじゃなくて、研究してきてもタイミングはズレると思うので、投球フォームであったり、緩急であったり、いろいろ使っていきたい」
―研究されていると感じたポイントは
「球速が落ちている時は真っすぐとスライダーがずっと遅かったので、全部同じタイミングで(打ちに)こられてしまう。緩急が使えていない状態で真っすぐも遅いと、差される心配がないから、余裕を持って打ちにこられたりするので、結局は真っすぐの強さを出していかないといけないと思う」
―今オフ、再び渡辺俊介さんに弟子入りする予定は
「まだ、今のところは何も考えていないです」
―今季の経験を踏まえて、もう一回、聞いてみたいこと
「もう一回、カーブを教えてもらいたいですね。今年、カーブを教えてもらいましたけど、結局シーズンを通してなかなか機能しなかったので。俊介さんはスライダーをほとんど投げていない試合とかある。ほぼほぼ真っすぐ、カーブ、シンカー。カーブをもっと磨きたい」
―リフレッシュは
「ゴルフぐらいですね。そんなうまくないので、むしろストレスたまります」
―ベストは
「95とかですけど、3、4年たっても、ほとんど100前後なので、イライラします。ああ!って」