札幌MF駒井善成31歳 〝継続していく力〟を若手に継承 自身も「まだ向上の余地はある」
■10月14日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
北海道コンサドーレ札幌は14日、11対11などを行って調整した。翌15日は11時から北海道十勝スカイアースとの練習試合を実施する。
MF駒井善成(31)は全体練習終了後、若手選手との自主練習を積極的に実施している。うまくなろうと努力する若手の姿を刺激に、プロ13年目のベテランはさらなるレベルアップを目指していく。
シュート練習後も居残り、アドバイスしながら汗
1時間半近くにわたって行われた全体練習終了後、多くの選手がシュート練習を実施。それも終了し、選手たちが次々とクラブハウスへ引き上げていく中、ピッチ上では最近すっかりおなじみとなった光景が繰り広げられた。砂川誠コーチ(46)が見守る中、MF深井一希(28)とFW大森真吾(22)、DF西野奨太(19)、そして駒井の4人が3対1の形で鳥かごのパス練習を長時間にわたって実施した。日によって参加するメンバーは異なるものの、西野や大森ら実戦経験が多くない若手選手とともに、先日J1通算200試合出場を達成した駒井もほぼ毎回のように加わり、時折アドバイスを送りながら一緒に汗を流している。
「どんどんうまくなれると実感している」
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自主練習や筋力トレーニングの指南など積極的に若手のレベルアップに協力している駒井。経験の浅い選手たちに伝えていきたいこととは。「サッカーをうまくなるために毎日継続してやることが大切だと思う。僕自身まだまだ全然うまくないけど、プロに入ってからもどんどんうまくなれると実感している。やっぱりやることによってうまくなると思いますし自信にもつながると思うので、継続していく力を身につけてもらえればと思います」。
「練習を続けられない人もいる」
先日、若手の練習に付き合う駒井へ感謝の言葉を口にした西野。駒井からは「言ってもらえたらうれしいけど、結局は本人のやる能力。練習を続けられない人もいる。ただ奨太はしっかり継続して成長しようとしているので、将来的に必ず試合に出てくれるかなと思います」と〝継続していく力〟を評価する。
「やっぱり初心を忘れないところは大事」
ただ駒井も決して若手に指導することだけを目的にしているわけではない。「自分自身、試合で活躍できるようになるため、向上の余地はまだあるので。あとはやっぱり初心を忘れないところは大事にできているなと思っています」。試合出場、そして活躍を目指して努力する若手のエネルギーを身近で浴び、駒井自身もさらなる高みを目指していく。
「来年につながるようなサッカーを」
残り5試合となった今季のリーグ戦。終盤戦に向けて「自分たちのサッカーをしながら勝つのが大事だと思いますし、やっぱり終わり方を良くしないと。来年につながるようなサッカーをして勝利で終えられたらな」と勝利への思いを新たにする。共にトレーニングを積む若手たちが主力となり札幌の攻撃的サッカーの中核を担う日まで、札幌の背番号14は歩みを止めずに進み続ける。