Bリーグ
2023/10/14 22:00

レバンガ北海道PG寺園脩斗が開幕3戦連続2桁得点 開幕前のアメリカ武者修行で得たもの

第4クオーター、名古屋の攻撃を体を張って阻止するレバンガ・寺園(手前右)(撮影・宮永春希)

■Bリーグ1部第2節(14日、札幌・北海きたえーる)
 レバンガ北海道95ー100名古屋ダイヤモンドドルフィンズ

チーム最多の23得点をマーク

 PG寺園脩斗(29)が開幕から3試合連続2桁得点と点取り屋として覚醒の兆しが見え始めている。昨季リーグ4位との今季初戦では3点シュート1本を含むチーム最多の23得点をマーク。三遠時代の20ー21シーズンに記録した23得点に並んだ。22-23シーズンは1試合平均7.4点。飛躍の要因は開幕前の7月に本場・米国での短期武者修行。さらに一昨年の得点王、Cショーン・ロングが昨季限りで移籍し、外国籍選手ばかりではなく日本選手も例年以上に得点力が必要。172センチの攻撃的司令塔がチームをけん引する。

最終盤の勝負手に寺園を指名

 第4クオーター(Q)残り40秒。相手に2点シュートを決められ95-96と1点のビハインド。ここで小野寺龍太郎HC(41)は「寺園選手が非常にいいパフォーマンスをしていたのが一つ。彼にシュートを打たせたかったのも一つ」と、逆転への勝負手に寺園を指名した。ボールを持つと右サイドからドリブルでペイントエリア内に切れ込み、ゴール正面で冷静にステップバック。フリースローライン付近からジャンプショットを選択したが、リリースの瞬間に相手のSG/SF須田侑太郎(31、東海大四高出)のブロックに防がれた。「ブロックはされましたけど、僕があの時間帯ノっていましたし、他の選手に任せるより僕が打った方が絶対いいなと思った。そこは本当に責任を持って打ち切ろうと。結果的にブロックされましたけど、帰ってビデオを見てどうだったかっていうのを検証して、明日以降のプレーにつなげていきたい」と前を向いた。

日本人PGリーグ4位の得点力

 寺園のプレースタイルが昨季までと比べて明らかに攻撃寄りにシフトした。開幕から3試合で48得点。1試合平均16得点は日本人PGでは首位の河村勇輝(22、横浜BC)、安藤誓哉(31、島根)、富樫勇樹(30、千葉J)に続き4番手につけている。「今年は自分が試合を決めに行かなきゃっていう気持ちがあるので、入る入らないに関わらず打ち続けることが大事」と意識の変化が得点増つながっている。

クリス・ジョンソンコーチの下で修行

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