先制ゴールの札幌MF浅野雄也「もっといいところを増やしていきたい」 十勝との練習試合に6-1で勝利
■10月15日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
▽練習試合(35分×4) 北海道コンサドーレ札幌6-1十勝スカイアース(1-0、1-1、1-0、3-0)
【札幌の得点者】浅野、ルーカス(PK)、トゥチッチ×3、青木
リーグ戦チームトップの10得点
北海道コンサドーレ札幌は15日、北海道十勝スカイアースと練習試合を行い合計6-1で勝利した。主力中心の1本目で先制ゴールを挙げたのが、ここまでリーグ戦でチームトップの10得点をマークしているMF浅野雄也(26)。ここからエンジンを再点火させ、21日の横浜M戦(日産ス)から再開するリーグ戦ラスト5試合へ突き進んでいく。
小林のスルーパスに反応
何度もチャンスをつくりながらなかなかゴールを割ることができなかった札幌が、ようやく均衡を破ったのは1本目の23分だった。右ウイングバック(WB)で出場した浅野が、MF小林祐希(31)のスルーパスに反応しペナルティーエリア内に進入。相手GKとの1対1の場面をつくり出し、落ち着いてシュートを流し込んだ。「シュートもそうですけど、崩しの部分も祐希君が練習中からああいうところを見てくれるので。うまく崩せたかなと思います」。今季から札幌に加入した2人が、ここまでの10カ月間のトレーニングで育て上げたコンビネーションを発揮した先制ゴールに胸を張る。
「質をもっと良くしないとJ1には通用しない」
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2本目に入っても札幌が主導権を握る時間が多く、浅野も右サイドから再三チャンスをつくり出すが、なかなかゴールに結びつけることができない。右WBとしてのプレーを「まだまだ甘いなと思います。質ももっと良くしないとJ1相手には通用しないかな。悪いところばかりじゃないけど、もっといいところを増やしていきたいです」と反省混じりに評する。
前節から2週間「試合感覚でちょっとぼけている」
札幌は2本目9分にカウンターから突破を許しGKとの1対1を決められて同点とされるが、同25分にMFルーカス・フェルナンデス(29)がPKを落ち着いてゲット。主力組が多く出場した1・2本目をなんとかリードして終えることができた。「やっぱり試合感覚のところでちょっとぼけているんじゃないかなと思います。今日やっていてもちょっと疲れたので。今日のこのゲームは結構大事になったと思います」。9月30日に行われた前節の柏戦後に5日間のオフを挟み、中2週間の間隔で迎えた練習試合。来季のJFL昇格に向け、来週から始まる全国社会人サッカー選手権でのラストチャンスに懸けている十勝の熱量を刺激として、ここからの1週間で上昇カーブを描いていく。
「勝つために何ができるのか意識して」
今季のリーグ戦残り5試合に向け「もちろん勝利を意識しているし、やっぱり勝つためにやっているので。その中でチームのために何ができるのかを意識してやっていきたいです」と意気込む浅野。前半戦のチームをその得点力でけん引してきた背番号18が、ラスト5試合で再びまばゆい輝きを放ち、最高の形でシーズンを締めくくる。