【一問一答】元気印の今川優馬 フェニックスLで阪神の西勇から快音
日本ハムの今川優馬外野手(26)が15日、みやざきフェニックス・リーグの阪神戦にスタメン出場し、二回に西勇輝投手(32)からチーム初安打の左前打を放った。14日からチームに合流し、同リーグ最初の実戦に臨んだ。左キラーの強みを生かしたまま、長打にこだわって定位置奪取へ―。今季、悔しさにまみれた〝執念先輩〟は泥臭く、巻き返しを図っていく。試合後の一問一答は以下の通り。
―フェニックス・リーグ最初の試合でヒット
「タイガースさんがCS(クライマックスシリーズ)を控えていて、先発も西さんだったので、そういう好投手に対して、1打席目からヒットを打てた。僕自身、けがで少し離脱していましたけど、いい練習期間を過ごせているのかなと思います」
―シュートを左前に。球種は意識していたか
「変化球が多い投手なので、意識しながら、うまく反応できたのかなと思います」
―CSに向けて主力勢揃いの阪神と対戦。感じたことは
「僕たちも勝ちにいっている。きょうは負けてしまったんですけど、勝ちにこだわって常にやっています」
―この秋のテーマは
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
「今、バッティングフォームを試行錯誤しながら、やっている。もちろん、すぐに結果が出るとは思っていないですけど、結果がアピール材料になる。結果を出すこと、成長につなげることを両立しながら、長打にこだわってやりたいです」
―今季は代打で左投手と対戦する機会が多かった。その強みをさらに生かしたいか
「右でも左でも、スタメンで出ることが一番です。今年、左の時に代打を任されたのはうれしいことなんですけど、スタートで出られないという悔しさがずっとあった。左に強いイメージを残しつつ、右も打っていけば、スタメンに近づくと思う。右、左に関係なく打てるよう練習したい」
―今季は対右投手の打率が低かった。苦手意識は芽生えたか
「特にないですね。もともと左投手が苦手で、考え方を変えたら打てるようになった。そこはプロに入って成長した大きな部分かなと思います。左を打てなかったら、出番が減っていた。生き残る道の一つとして、そこは最低限、保ちたい」
―フェニックスLの実戦で磨きたいことは
「きょうのヒットは打球が上がらないシングルでした。初日でヒットが出て良かったんですけど、質にこだわりたい。狙った球は角度をつけて、ホームランが出なくても、二塁打とか、長打を増やし、長打率を上げていければ。あとは守備にたくさん就かせてもらうと思うので、守備、走塁もしっかり。実戦でしかできないことがたくさんあるので、紺田コーチに、マンツーマンでしごいてもらいたいなと思います」
―当然、ホームランへのこだわりもある
「そこにこだわらないと、プロ野球選手、今川優馬は終わってしまう。そこだけは絶対にぶらさないように。振るだけでなく、しっかり頭を使いながら、自分の課題と向き合っていきたい」
―万波の25本が刺激になる
「悔しさもありますが、尊敬です。一緒にやってきた仲間ですし、素直にすごいなと思う。彼ができるのなら、僕らも―と、みんな思っている。切磋琢磨しながら、みんなで打てれば、チームはおのずと強くなってくる。個の力を引き伸ばしたい」