北浦がワイルドヘアで快投 新庄監督の言葉励みに先発アピール フェニックスL
■みやざきフェニックス・リーグ 四国アイランドリーグプラス選抜1-1日本ハム(10月16日、ひむか)※六回制
先発して3回パーフェクト
日本ハムの北浦竜次投手(23)が16日、みやざきフェニックス・リーグのIL(四国アイランドリーグプラス選抜)戦で先発し、3回パーフェクトの快投を見せた。最速は150キロを計測。チーム事情で巡ってきた先発機会だが、チャンスと捉え、腕を振った。今季、新庄剛志監督(51)に掛けられた言葉が、原動力になっている。
直球を主体に組み立て、ストライク先行で押した。ILの打者を寄せ付けない。走者を許すことなく、3回30球で料理。「テンポ良く投げられました。ツーシームを使って左バッターのインコースを攻められたし、真っすぐもめちゃくちゃ良かった」と、手応え十分の内容だった。
インフルの影響でローテ組み替え
インフルエンザの感染者が増えたことで、フェニックス・リーグの先発ローテが組み替えとなり、中継ぎ要員の北浦が先発に回った。不測の事態だったが「来年は(役割が)どうなるか分からないですけど、いい機会で勉強になりました」とプラスに受け止めていた。
今夏、指揮官からの意気な一言に「いずれやりたい」
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1軍昇格を果たした今年の夏、グラウンドで唐突に新庄監督から質問を受けた。「今まで先発はやっていたの? できるの?」。北浦が過去の先発経験を伝えると、驚きの表情を浮かべ「(転向を)考えておいて」と声を掛けられた。
意気に感じた。現状、与えられた役割を必死にこなし、1軍戦力になることを目指しているが、将来の願望はある。「全然、先発を諦めていないです。いずれやりたいと思っています」。
毛量の多いツイストパーマはブロッコリー?
進化を求めるオフ。1軍の全日程が終了するとすぐに美容室を訪れた。攻めの姿勢を打ち出し、髪を明るく染め、パーマを掛けた。「6時間掛かりました。座りっぱなしです(笑)。もともと毛量が多いんですよ。ちょっとツイストパーマをかけました」。ワイルドなヘアスタイルが完成。個性を重視する指揮官のスタンスにも合致するが「後輩にはブロッコリーと言われました。どうした? 誰? そんな感じの反応が多かった」と笑った。
先発ローテ入りも「チャンスある」
来季の投手陣の持ち場はまだ、不透明だ。メジャーに挑戦する上沢、国内FA権を保持する加藤貴の去就にも左右される。いずれにしても、先発ローテーション争いはし烈で、北浦は「空けば、チャンスかなと思いますし、空かなくてもチャンスはあると思う。自分のできる仕事はやっていきたい」と語気を強めた。力で勝負できる貴重な左腕が今、殻を破ろうとしている。