台湾出身の18歳投手・孫易磊が入団会見 稲葉GM「将来的に世界で戦える投手に」
育成で4年契約 契約金7500万円、年俸600万円
日本ハム入りが決まった台湾・中国文化大の孫易磊投手(18)が16日、台北市内で入団記者会見に臨んだ。育成契約からの出発で、背番号196のユニホーム姿で「できるだけ早く支配下選手になって1軍に上がり、チームのために頑張りたい」と意気込みを語った。4年契約で契約金7500万円、年俸600万円(金額は推定)。
U-18ワールドカップでも代表として活躍
150キロ超の速球を武器に、先に台湾で開催されたU-18ワールドカップでも台湾代表として活躍した有望株。会見には報道陣や関係者ら約100人が集まった。米球界も含め複数チームから接触を受けたという中、「ファイターズには高校2年の頃から注目してもらい、自分の家族にも丁寧に説明してくれて温かく感じた」と決断の経緯を明かした。
二刀流ではなく投手一本で
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昨年まで野手中心で、台湾メディアから投打「二刀流」への思いを尋ねられると「まずは一つに専念したい」と投手で勝負する構えを示した。
会見に同席した稲葉篤紀GM(51)は「直球もすごいし、マウンドでの度胸も素晴らしい。将来的に世界で戦える投手になる」と期待を込めた。(共同)
■孫易磊投手のコメント
「稲葉GMから『台湾の宝』と言っていただき、本当にうれしいです。ファイターズというチームからオファーが来てうれしい気持ちでした。このような記者会見を開くことは小さいころからの夢でしたが、今はすごく緊張しています。ファイターズは高校2年のころから注目してもらっていましたし、自分だけでなく自分の家族にも丁寧に説明してくれたことが印象に残っていますし、温かく感じました。一生懸命頑張って早く支配下登録の選手になりたいです。チームの勝利のために貢献したい気持ちが強いです」
■稲葉篤紀GMのコメント
「孫投手のことは、彼が高校2年生の時から、ファイターズの国際スカウトが注目をしておりました。私も実際に今年9月のUー18の大会で初めて見ました。今年の春から投手として急激に力をつけてきているという報告を受けていましたが、実際に見てすごいストレートを投げていましたし、マウンド度胸もあり、本当に素晴らしいピッチャーだと思いました。北海道日本ハムファイターズは、これまで海外のアマチュア選手と契約をしたことはありません。これは、我々にとって歴史的な出来事であり、孫投手はその歴史の1ページに相応しい投手と思っています。今回お集りいただいた大勢のメディアの皆様をみても分かる通り、孫投手は台湾の宝です。大切にしっかりと育て、将来的に世界で戦えるようなピッチャーになると期待しています」