駒大苫小牧が逆転で１回戦を突破

　２０２３年秋の全道大会は、駒大苫小牧が逆転勝ちで幕開けした。駒大苫小牧は北星大付の先発・石田充冴投手（じゅうざ、２年）に六回まで無安打に封じられるまさかのスタートとなった。四回には先制も許したが、１点ビハインドで迎えた七回だった。無死一塁から小林航太郎主将（２年）がバスターエンドランでチーム初安打となる左前打を放ち、一、二塁に好機を拡大。

　その後、１死二、三塁から９番・茶木吏道外野手（りいどう、２年）の中前適時打で試合を振り出しに戻した。茶木は「何とか１点返せてよかった」と胸をなで下ろした。さらに遊ゴロで勝ち越し、２番・大槌祐希投手（２年）の右中間三塁打で突き放した。投手陣は先発の大原虎柴投手（２年）が５回１失点、２番手の大槌が３回無失点とつなぎ、最後は再び大原がマウンドに上がり、試合を締めくくった。

北星大付の先発・石田は粘れず…

　北星大付は石田が六回まで無安打無得点の快投を見せていたが、初安打をきっかけに逆転を許してしまった。「七回序盤のピンチで粘れなくて、悔しい。来年の春夏はどこでも三振が取れるような投手になって帰ってきたい」と唇をかんだ。

■チーム初安打を含む２安打を記録した小林航太郎主将（２年）
「自分たちのやることを変えないで、最後の２７個目のアウトを取るまで全力で自分たちの野球をやろうと思っていました」

■開幕戦を制した駒大苫小牧の佐々木孝介監督（３６）
「どこかで火が付いて（点を）取ってくれると思いながら、よく持ちこたえたなというところです。（クラークとの２回戦は）懐に飛び込んで勝負しようという気持ちです」