【プレーバック】秋季全道高校野球大会1回戦 札幌第一6-5函館大柏稜(10月18日、札幌ドーム)
六回に1点差となるも 札幌第一の1年生エース半田が終盤の反撃を阻止
7年ぶりの優勝を狙う札幌第一が、六回は6点のリードを1点差に追い上げられたが、なんとか逃げ切って3年ぶりの全道1勝を挙げた。
札幌第一は一回、先頭の鈴木匠遊撃手(2年)が四球で出塁。1死二塁から3番・高橋七翔捕手(2年)が右中間を破る二塁打で先制した。この回はさらに、2死満塁から7番・相馬大輝左翼手(2年)の適時打で追加点を奪った。札幌第一は三回にも3点、六回にも1点と大量リードを奪った。
札幌第一の先発は、昨秋の札幌支部代表決定戦以来となる背番号20の阿部拓貴投手(2年)。五回まで毎回走者を許したが、決定打を与えずに、無失点で切り抜けていった。ところが六回裏、先頭に安打を許すと、失策や暴投が1死二、三塁から適時打を打たれて2点を献上。なおも1死二、三塁の場面で、1年生エース・半田悠投手と交代した。しかし、その流れを変えることができずに3点を与えてしまい、1点差に迫られた。それでも半田は七回以降は調子を上げ、九回まで3イニング連続無失点で勝利につなげた。
函館大柏稜は六回に1点差に迫ったが、それ以降はチャンスをつくりながらも決定打が出なかったのが悔やまれる。札幌第一は21日の2回戦で、5年ぶりの8強入りをかけて知内と対戦する。
■3年ぶりに全道1勝を挙げた札幌第一の菊池雄人監督(51)
1年ぶりに公式戦で登板した阿部拓貴投手(2年)について「状態が上がってこなかった。不本意なシーズンを送っていた。練習でようやく状態が良くなってきた。実戦感覚に不安はあったけど、合格点を与えられる投球だった」
■六回途中から救援した札幌第一の半田悠投手(1年)
「走者が出ても、気にしないと思って投げた。ちょっと力が入ってしまった」
■先発した函館大柏稜の菊池哲太投手(1年)
「初回から三回までの失点が、後半あと1点届かないところに響いたのかなと思います。もう一回、全道に来るために、支部予選を勝ち抜かないと。練習試合からしっかり準備していきたい」