高校野球
2023/10/19 19:00

【プレーバック】秋季全道高校野球大会2回戦 別海4-3苫小牧中央(10月19日、札幌ドーム)

サヨナラ本塁打を放った別海・中道捕手(中央、背番号2)を出迎えるナイン(撮影・十島功)

 

創部46年目、3季通じ初の北海道大会勝利

 4年ぶり出場の別海が1点ビハインドの九回に元4番の中道航太郎捕手(2年)が、大会第1号となる逆転サヨナラ2ランで苫小牧中央を撃破。創部46年目で3季通じて初の北海道大会勝利を札幌ドームで果たした。

二回、中道のフェン直二塁打で別海が先制

 別海は、二回2死二塁から中道が今大会初のフェンスを直撃する適時二塁打で先制点を奪った。五回に苫小牧中央反撃。四球で出た走者が2死から二盗塁を決め、6番・佐藤拓実遊撃手(1年)の適時右前打で同点。試合を振り出しに戻した。

取られれば取り返すシーソーゲーム

 八回、苫小牧中央は先頭の8番・渡邊大仁投手(1年)が内野安打で出塁。犠打で1死二塁とし、1番・諏訪響左翼手(2年)の適時中前打で2-1とした。その裏、別海先頭の1番・波岡昊輝右翼手(1年)が左中間を深々と破る三塁打。続く影山航大遊撃手(2年)が右前に適時を放ち、再び同点に追い付いた。

中道が大会1号の逆転サヨナラ2ラン

 苫小牧中央は九回2死満塁から押し出しで1点を勝ち越した。しかしその裏、別海の6番・鎌田侑寿紀三塁手(1年)が四球で出塁。ここで二回にフェンス直撃打を放っていた中道が、2-2から2球ファウルで粘った7球目を左翼席最前列に運ぶ劇的弾でシーソーゲームに終止符を打った。


■就任8年目でうれしい初勝利を挙げた別海の島影隆啓監督(41)
「田舎の公立校でも、人数いなくても、同じ高校生なんだってずっと言い続けてきた。強豪私立を倒す、絶対私立を倒すんだ、南のチームに勝つんだって話をしてきたので、そういう目標を強豪の苫小牧中央さんで達成できたのは本当に嬉しい」

九回、サヨナラ逆転弾を叩き込んだ、7番・中道航太郎捕手(2年)
「ストレートだったんですけど、コースあんま覚えてなくて、無我夢中。外野を越えてくれたらいいなって感触でした。(柵を)越えたのがちょっと見えた瞬間に、やったと。すごい気持ちいいんですけど、もう次の対戦相手に向けてしっかりやっていきたい」

■ 先発し、九回にサヨナラ2ランを浴びた苫小牧中央の渡邉大仁投手(1年)
「アウトコースを狙った球が甘く入った。下半身や腕の筋力を強化して、来年の春、夏は全道で勝てる投手になりたい」
 

 

関連記事一覧を見る

あわせて読みたい