今季横浜Mから2度決勝ゴールの札幌FW小柏剛 「自分たちのサッカーができれば勝利に近づく」
■10月19日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
今季横浜M戦5試合中3勝
北海道コンサドーレ札幌は21日の横浜M戦(日産ス)に向け19日、攻撃練習や11対11などで調整を行った。横浜Mとの今季公式戦5試合で3勝をマークしているが、うち2試合で決勝点を挙げているのがFW小柏剛(25)だ。敵地で三度勝負を決める得点を横浜Mゴールに突き刺しチームを4試合ぶりの勝利へ導く。
3月12日リーグ戦、左足で先制ゴール
今季ここまでの5戦を振り返ると、札幌が勝利を飾った試合での小柏の活躍が浮かび上がってくる。最初の対戦3月12日のリーグ戦(札幌ドーム、2〇0)では、前半8分にMF金子拓郎(26、現ディナモ・ザグレブ)からのクロスを左足で押し込んで先制ゴールをゲットし、チームの今季初白星に大きく貢献した。
9月6日ルヴァン杯、途中出場から同点&決勝ゴール
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9月6日に行われたルヴァン杯準々決勝第1戦(札幌ドーム、3〇2)では、後半19分から途中出場すると同29分に同点ゴールをマーク。そして同アディショナルタイム5分にGKとの1対1の局面から、相手の動きを冷静に見極めて右足で劇的な決勝ゴールを決めた。
今季の横浜M戦では3試合に出場して3得点を記録。しかし、「この前のルヴァン杯(9月10日、ニッパツ、0●3)では負けていますし、去年も勝ちきれなかった(2分)。自分が点を取って勝った試合もありますが、得意という気持ちはないし、本当に難しいゲームになると思うけどFWとして得点を狙っていきたい」と、楽観ムードにひたることなく普段同様ひたむきに相手ゴールを目指す。
「隙を見せた方がやられる」
攻撃的サッカーを標榜するチーム同士の対戦で、このカードは常に息詰まるスペクタクルな試合が繰り広げられている。「かなり息が上がりますし本当にしんどいゲームになりますけど、隙を見せた方がやられるなという印象があります。相手の隙を突いていきたいし、自分たちは隙なく走りきりたいです」。小細工無用の真っ向勝負で90分間を戦い抜き、勝ち点3をつかみ取ってみせる。
3月の試合はミシャ17年間のベストゲーム
3月のリーグ戦で勝利した際、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(66)は「17年間(日本で)試合をしてきた中で、最も優れたゲームだった」と選手たちに最大の賛辞を贈った。小柏も「自分の点で勝ったのは大きかったし、内容的に何もさせなかった」と振り返る。あれから7カ月を経て迎える横浜Mとの今季最終第6ラウンド。「あの試合がまたできれば、自分たちのサッカーができれば勝利に近づくと思います」。小柏が自慢のスピードで横浜M守備陣を切り裂き、三度ヒーローの座を手に入れる。