新たな相棒が手になじんできた。１９日に行われたみやざきフェニックス・リーグの韓国選抜戦に出場した矢沢が、本塁打を含む３安打３打点の活躍を見せた。１年目の今季は、２軍で過ごしたシーズン最終盤から、従来よりも５ミリ長い８６センチのバットを使用。今リーグでは前日まで９打数１安打（１本塁打）と振るわなかったが、一気に快音を響かせた。

　二刀流ルーキーは、この秋自らに課していた「２本塁打」のノルマをクリア。それでも「打てたから『じゃあ、もうホームランなしで』ってやったら、ヒットも出なくなる。もう１本打てるようなスイングで（打率）３割を目指します」と貪欲に目標を上方修正した。

　矢沢は野手として躍動したゲーム後も、疲労の色は一切見せず、居残り練習に参加。「プラスしてバッティングをすることはないので、今までよりピッチャーの練習時間がありますね。（投打の）どちらもレベルアップを目指します」と余裕たっぷりの笑みを浮かべた。ギラギラした姿勢と無類のタフネスさが、なんとも頼もしい。