アジア大会で成長した札幌DF馬場晴也 横浜Mの強力攻撃陣を警戒も「今の札幌だったら」【予想スタメン】
■10月20日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
3試合ぶり先発が有力
北海道コンサドーレ札幌は21日のアウェー横浜M戦(日産ス、14時キックオフ)に向けて、攻撃やセットプレーなどで最終調整し、試合メンバーは敵地へと向かった。U-22日本代表としてアジア大会に参加していたDF馬場晴也(21)は、9月16日ホーム湘南戦以来3試合ぶりとなる先発出場が有力。アジアの舞台での経験を糧にパリ五輪を目指す若武者が、再び札幌の一員として躍動する。
主将で4バックのCB担い 銀メダル獲得に貢献
アジア大会ではチームキャプテンとして全6試合に出場した馬場は、銀メダル獲得に大きく貢献した。韓国との決勝戦からおよそ2週間が経過し、大会期間中に剃り落としたヒゲも以前の長さに戻りつつある。「もう元通り。いつもの自分に戻りました」と笑顔を見せるが、アジアでの激闘を経験したことによって選手として大きく成長を遂げたことは間違いない
異なるポジションを経験することで新たな気づき
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札幌では主にボランチとして起用されているが、アジア大会では4バックのCBとして出場。「(札幌では)ずっとボランチをやっていたので、大会前は結構、ガツガツ行くって感じでしたけど、CBをやって、行く行かないのタイミングはつかめるようになったかな。ボランチをやるときも、全部が全部行くんじゃなくて、難しい状況だったらステイして、もう1回、次を狙ったり、そういうところを感じられるようになりました」と、普段とは異なるフォーメーション、ポジションを経験することで、新たな気づきを得ることができた。
精神面の疲労も札幌でリラックスできたことで解消
短期間で6試合をこなしたことで体の状態が心配されたが、コンディションについては「めちゃくちゃ良いですね」と問題無しをアピール。帰国直後は精神面での疲労を口にしたこともあったが、「うまい飯を食って、ちょっとリラックスして。札幌は空気もおいしいので、もう完璧に元通りになりました」と、心身共に充実した状態で試合に臨むことができそうだ。
「1対1の局面では必ず負けないという強い気持ち」
相手はリーグ最多52得点と高い攻撃力を誇り、「前線には強力な外国人選手がいますし、一人一人が特長を持っている」と警戒心を見せるが、1対1が難しければチーム全員で守るという組織としての守備は徹底されており、「1対1の局面では必ず負けないという強い気持ちを持ってやれれば、今の札幌だったら守ることができる」と強い意気込みを見せる。そして攻撃面でも、「自分はそこからカウンターにつながるパスという意識をして取り組みたい」と、攻守の切り替えに対する高い意識も頼もしい。
引き分け以上、他会場の結果次第で残留が決定
勝ち点を奪うことができれば、他会場の結果次第では7年連続のJ1残留が決まる重要な一戦。「今年はサポーターの皆さんに不甲斐ない試合を多く見せてしまったと思うので、来年に向けて早くサポーターを安心させるためにも勝ち点3を取って、残り5試合で良いものを見せたい。それに向けて大事な一戦だと思うので、チーム全員で戦えれば。久しぶりの試合ですけれど、みんな良いモチベーションがあると思うので、良いものが見せられれば」。2024年、札幌が8年連続でJ1の舞台を戦うため、そして自身がパリ五輪のピッチに立つため。帰国初戦となる日産スタジアムで成長した馬場晴也の勇姿を見せつけてみせる。