高校野球
2023/10/20 21:00

【プレーバック】秋季全道高校野球大会2回戦 クラーク3-2駒大苫小牧(10月20日、札幌ドーム)

校歌斉唱後にスタンドへあいさつし、ベンチへ引き揚げながら喜び合うクラークナイン(撮影・大石祐希)

駒苫との接戦を制したクラークがベスト8へ

 秋3連覇を狙うクラークが、中盤に鮮やかに逆転し、駒大苫小牧との接戦を制して8強入りした。

 二回に先制したのは、夏の南北海道大会4強の駒大苫小牧。先頭の4番・宮崎桧成左翼手(2年)がフルカウントから中前へのチーム初安打で出塁すると、犠打と内野ゴロで走者を進め、2死三塁からは敵策で生還した。

 クラークの反撃は五回。7番・金原律右翼手(2年)が初球を左前に弾き出塁。同じく犠打と内野ゴロで2死三塁とし、1番・鈴木凰介左翼手(2年)の高くバウンドした打球を、相手二塁手が捕球するも本塁へ送球することができず、その間に金原が同点のホームを踏んだ。

 続く六回2死一、二塁の場面で、再び金原が中越えの2点二塁打で勝ち越しに成功。七回に1点差に迫られたが、直後に登板したクラーク2番手の佐藤蒼汰投手(2年)が火消しに成功。そのまま逃げ切った。

 駒大苫小牧は、同点の六回1死二塁で申告敬遠を選択したが、直後に勝ち越し打を浴び、終盤に2度の併殺を喫するなど、好機を生かすことができなかった。


■同点の六回に勝ち越し打を放ったクラーク7番・金原律右翼手(2年)
「まずは初戦突破できて本当に嬉しいですし、次の北海戦でもしっかり準備して打っていきたい」

■惜しくも敗れた駒大苫小牧の佐々木孝介監督(36)
「試合巧者。ちょっとしたところの差が、最終的な1点。こういう接戦の中で勝ちきれるのは何なのか、突き詰めていきたい」

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