郡司裕也 適時三塁打で古巣に〝恩返し〟 気合のガッツポーズに「やり過ぎたかな?」
■みやざきフェニックス・リーグ 中日5ー6日本ハム(10月21日、アイビースタジアム)
「5番・一塁」で2安打1打点 特別な一戦で同点打
日本ハムの郡司裕也捕手(25)が21日、みやざき・フェニックスリーグの中日戦に「5番・一塁」でフル出場。六回に同点の適時三塁打を放つなど、2安打1打点の活躍でチームの勝利に貢献した。
レギュラーシーズンではなくても特別な一戦だった。昨年6月に新天地へ移籍した男が、初めて臨んだ古巣との一戦。「きょうは気合が入ってました。絶対に打つ、絶対に勝つという思いでやっていました」とメラメラ闘志を燃やしていた。
1点を追う六回2死三塁 右翼戦へ運びガッツポーズ
六回の第4打席は1点ビハインドの2死三塁でやってきた。昨季まで同僚だった近藤廉の直球を右翼線へ運び、三塁まで激走。ど派手にガッツポーズを決め「ドラゴンズの前で『やり過ぎたかな?』とは思いましたけど、気合が入っていました。フェニックスリーグというのも関係ないですから」と、公式戦さながらに感情を爆発させた。
竜党からも声援 「地元に凱旋したみたい」
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くすぶっていた才能は、北の大地で開花した。かつて熱い声援を送っていたファンも活躍を喜んだ。郡司がプレーに絡むたびに大きな拍手が巻き起こり、打席に立てば中日側の観客席から「俺たちのグンジ~!」と特大のエールが送られた。
温かな応援を背に受け、躍動した背番号30は「地元に凱旋したみたいでうれしかったです(笑)。頑張っている姿を見せられました。僕は2軍の方が長かったので、お世話になっている人たちばかり。恩返しまではいかないけど、元気をアピールできて良かった」と柔らかな笑みを浮かべた。
逆襲のキーマン 来季に向けパワーアップに励む日々
オフのテーマはパワーアップだ。来季のさらなる飛躍を目指し、今リーグでは長打にこだわり、強いスイングを心がける。開幕から快音を連発し「ホームランは出てないけど二塁打、三塁打は多く出ている。ヨシとしましょう」と、取り組みの成果に一定の手応えを感じ取っている。
本職は捕手。ポジションへのこだわりを胸に宿すが、最優先するのは出場機会の確保だ。活路は得意の打撃にアリ。連日の猛打で気をはく好打者が、逆襲を期する来季のキーマンになる。