田中正義 来季もクローザー! 「日本シリーズでも『俺なら抑えられる』と思って投げられる投手に」
2軍施設のある鎌ケ谷で再始動 チームメートとも談笑
日本ハムの田中正義投手(29)が21日、千葉・鎌ケ谷で秋季練習を開始した。シーズン終了後も体を動かしていたが、グラウンドに姿を見せたのはこの日が初めて。時折、チームメートやスタッフと談笑し、リラックスした表情を浮かべながら、ランニングや壁当てなどで汗を流した。
新天地で開花した才能 さらなる飛躍へ気持ち新た
飛躍の1年は、さらなる高みへの通過点だ。ソフトバンクから加入した今季は47試合に登板し、25セーブをマークするなど、プロ7年目でキャリアハイのシーズンを過ごした。「すごくいい1年になったと思いますし、使っていただいた首脳陣に感謝です」と手応えをつかんだが、理想はまだ先にある。
理想の姿をイメージ 最もしびれるシーンを想定
「CS(クライマックスシリーズ)でも日本シリーズでも、『俺なら抑えられる』と思って、投げられるようなピッチャーになりたい。そういうところで投げるには、全然足りていないところだらけ。自信を持ってマウンドに上がりたいので、そのためにまた一から、11月、12月、体を鍛え直していきます」。イメージは日本一を懸けた大舞台。1点リードの九回に登板し、自信満々に堂々と腕を振る背番号26の姿だ。
来季の目標は明確 守護神定着&リーグ優勝
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来季は「優勝に貢献したい」と目標を定め、「勝ち試合で(首脳陣が)信頼して出せるようなピッチャーになることが一番」と力を込める。今季途中から守護神に定着したが、今後も簡単に投げられるポジションだとは思っていない。「来年、そこ(抑え)で任せてもいいなというような姿で(シーズンに)入っていけるように頑張りたいです」。クローザーにふさわしいかどうかは、過去の結果ではなく、今の実力で証明するつもりだ。
今オフのテーマは肉体強化 直球とフォークの精度向上にも注力
オフは肉体強化に重点を置き「(筋量などの)数値よりかはマウンドの上でどうかっていうのが全て。感覚になってしまうんですけど、自分の目指す理想に少しでも近づくっていう感じです」とイメージを具現化していく作業に力を注ぐ。
技術的な課題を「全部足りないんですけど、制球、空振りの取れる変化球っていうところかな」と列挙し、「優先順位としてはストレートとフォークの精度。そこが土台になるので、そこの質とコントロールはまだまだ全然だと思っています」と気を引き締めた。
ついに実力を発揮 来季も過去最高シーズンに
今季が、過去最高のシーズンだったことは間違いない。それでも長い苦難を乗り越えてきた右腕に、油断や慢心は一切ない。体を鍛え、技術を磨き、絶対的な存在へと進化を遂げてみせる。