侍ジャパン入り有力の道産子左腕・根本がフェニックスLで6回0封「投げている感覚良い」
■みやざきフェニックス・リーグ 日本ハム6-1楽天(10月22日、アイビースタジアム)
11月開催「アジアプロ野球チャンピオンシップ」の日本代表へ
日本ハムの根本悠楓投手(20)が22日、みやざきフェニックス・リーグの楽天戦(アイビースタジアム)に先発し、6回1安打無失点と好投した。将来を嘱望される左腕は、11月に開催される「アジアプロ野球チャンピオンシップ」の日本代表に選出されることが濃厚。国際舞台へ向けて仕上がりは順調だ。
四回以外はパーフェクト
相手打線を寄せ付けなかった。立ち上がりから抜群の制球力を見せると、打者1巡をパーフェクトに封じ込めた。四回は2死から四球と単打でピンチを背負うも、入江を中飛に仕留めて無失点。五、六回も3者凡退で切り抜け、危なげなく登板を終えた。
得意のスライダー減らし シーズンと異なる配球パターン
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まだ高卒3年目。決して大きくない体に無限の可能性を秘めている。この試合では得意のスライダーを極力減らし、投球を組み立てた。最速144キロを計測した直球で打者を差し込み、課題とする変化球をカウント球、勝負球の両方で駆使。シーズンとは異なる配球パターンで次々と相手打者を料理した。
「スライダーは2球ぐらいしか投げませんでした。チェンジアップ、フォーク、カーブをまんべんなく使って抑えられた。投げている感覚も良くてボールをしっかり操れた。スライダー以外でカウントを取れたことは来年につながると思います」
島崎2軍投手コーチ「変化球が機能すれば、もっとイニングを稼げる」
登板ごとに明確なテーマを掲げ、課題解決にまい進する。言うは易く行うは難しを軽々とこなす20歳に、首脳陣も舌を巻く。島崎2軍投手コーチは「もともと彼のスライダーは良い。チェンジアップや落ち球が機能すれば、もっと打者に選択肢を与えることができる。そうなれば甘いコースに行っても打ち損じをしてくれるケースが増える。失投を打ち損じさせるのが良い投手。変化球が機能すれば、もっとイニングを稼げるようになる」と、その取り組みに太鼓判を押した。
侍ジャパン入りが有力視されている根本は来月、プロ入り後初めて日の丸を背負ってマウンドへ上がる。準備は万端。シーズンさながらのパフォーマンスを維持するホープが、日本中の野球ファンを驚かせる日が近付いている。