【一問一答】万波 スカパー!サヨナラ賞初受賞 先頭弾&サヨナラ弾「最高の一本だった」
日本ハムの万波中正外野手(23)が9、10月度「スカパー!サヨナラ賞」に初めて選出された。9月16日のソフトバンク戦(エスコン)で、一回に先頭打者弾、九回に劇的サヨナラ2ランを放った。同一試合の先頭弾&サヨナラ弾はNPB史上2人目、パ・リーグでは初の快挙だった。会見での一問一答は以下の通り。
―初受賞の感想は
「いろいろなプレーがある中、選んでいただいてうれしく思っています。自分自身プロ入り後、初めてのサヨナラでこういう賞をいただいて、大変光栄に思うのと同時にうれしく思っています。また来年以降、受賞できるように頑張ります」
―ファンの応援に支えられた
「いつも応援ありがとうございます。皆さんの応援のおかげで、こういった場所に立つことができていますし、本当に選んでいただいて、興奮を与えるプレーができたことに感謝します。これからも応援よろしくお願いします」
―今季、打撃で変化した点は
「ヒットの数が増えて、そのきっかけがホームラン数の増加だったり、打点の増加、もちろん、打率の向上にもなった。バットに当たる確率が上がってヒットが増えた。そこが、主要3部門の数字が伸びた要因じゃないかなと思います」
―先頭打者アーチとサヨナラ弾はパ・リーグ初の快挙だった
「聞いてまず、素直に驚いた。それが正直なところで、後半1カ月、1番を打たせてもらった。僕が打つからには、ほかと違う1番像じゃないですけど、どこかで先頭打者ホームランを打ちたい思いがありましたし、あの日はホームランを打ってずっと試合が動かなかったので、同点のままいって、あわよくば、そんなこと(サヨナラ本塁打)があればいいかなと心のどこかで思っていた。それが実現して、驚きと喜びと…すごいうれしかった」
―賞金30万円の使い道は
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「そうっすね。頻繁にタクシーに乗ろうかなと思います(笑)」
―移動でタクシーを
「大胆にタクシー行動しようかなと思います(笑)。いっぱい乗れるっすよ(笑)」
―サヨナラの一打は読みが当たったと
「打った場面を考えても最高の一本だったんじゃないかと思いますし、シーズン最終盤に今年、意識して取り組んできたこと、技術面でもそうですし、考え方も含めて成長したところが全部詰まったような一本だったかなと思うので、すごい良かったです」
―ソフトバンクの守護神・オスナから打った
「そうですね。すごいうれしく思います。今までの実績から見てもホントにすごい投手なので。そういう投手から打てたのは一つ自信になるかなと思います」
―プロ野球で印象に残るサヨナラ打は
「1年目にファームで2本くらいサヨナラホームランがあったと思うんですけど、それくらいしか…。そのどっちかかなと思います」
―プロ野球の歴史上では
「そういうことですか。16年の日本シリーズで(西川)遥輝さんが打ったサヨナラホームランはすごい覚えてます。当時、学生で、日本シリーズを見ていましたし、すごい興奮したのは覚えていますね。テレビで見ていました。ああいうゲームで打てるのはすごいと思います」
―練習方法など、ブレずに取り組もうと思ったきっかけは
「オフの間にいろいろ勉強したり、練習したりする中で、実際に投手の球は打てていなかったんですけど『これはいい練習なんじゃないか』とか『こういう方向性でやっていけば、成果が出るんじゃないか』とか、何となくのイメージが自分の中でつくれたので、これは継続するべきだなと思っていました。もともと、いい方法があれば継続したいなとは思っていた。ただ、よく分からず、もがいていた状態で、続かなかったというか。本当にこれで合ってるのか、という疑心暗鬼が今までは常にあった。そこをある程度、スッキリした状態でキャンプに臨めたので、それが良かったと思いますし、キャンプであまり結果に左右されないように思っている中でも、しっかり結果が出た。そこも今の自分のやっていることに対して、納得させてくれる要素にはなりました。いろいろな要素があって1年間、継続できたのかなと思います」
―ホームランを打ってもクールなのは
「どうなんですかね…。意外に自分が打った時にどうすればいいのか分からないかもしれない(笑)。人が打った時は素直にガッツポーズが出るんですけど、なんか僕、ガッツポーズとか…正解の立ち振る舞いが分からないかもしれないです。とりあえず静かに」
―あえて冷静にしているわけではない
「じゃないです。ホントにかっこいいメジャーの確信歩きとか、バットフリップとかしたいと思いますけど、フォロースルーとか、あまりそういう形につながらなくて、結果的にああいう感じになってしまっている」
―誰かに過剰に喜んではいけないと言われたのか
「いや、相手へのリスペクトはありますけど。それ以上にうまい喜び方が分かっていないですね。意外にそういう感情の表現が下手くそなんだと思います」
―来年はファンが喜ぶようなかっこいいガッツポーズを
「そうですね。何個かそういうハイライトがつくれたらと思います。おいおい、考えます」