夏季スポーツ
札幌大谷がPK戦制して2年ぶり4強 GK高路地琉葦「PKには自信がある」【全国高校サッカー選手権北海道大会】
■全国高校サッカー選手権北海道大会 第3日(苫小牧・緑ケ丘公園サッカー場)
▽準々決勝 札幌大谷0-0(PK4-3)駒大苫小牧
PK戦で5本中2本止めた
3年ぶりの優勝を狙う札幌大谷がPK戦の末に駒大苫小牧を制し4強に進出した。この夏に頭角を表した身長180センチの大型GK高路地琉葦(こうろじ・るい、2年)がPK戦で2本目と5本目をセーブし勝利に導いた。残りの3試合は旭川実業、北海、札幌創成がそれぞれ勝利。28日に札幌厚別競技場に舞台を移して行われる準決勝は札幌大谷-旭川実業、北海-札幌創成の組み合わせに決まった。
「ほんと最高ですね。厚別に行ける」
札幌大谷を救ったのは、4年前に東京から中等部にサッカー留学してきた背番号16の高路地だ。4-3で迎えた5人目。止めれば勝利の緊張の場面。会場は地元・駒大苫小牧の全校応援で完全アウェーの雰囲気だったが、相手のゴール左へのキックを横っ跳びで両手でセーブ。喜びを体いっぱいで表しながら仲間の元へ駆けだした。「6年生(高校3年生)の引退もかかってたので、絶対ここは止めてやるって気持ちだった。ほんと最高ですね。また6年生とサッカーができる。厚別に行ける」と声を弾ませた。
インターハイ予選ではPK戦で3本連続セーブ
味方が2本目を失敗して相手に流れが行きそうな場面で、すぐに高路地もセーブに成功した。今夏のインターハイ札幌予選準々決勝の札幌東戦でも、PK戦を1-1から3本連続で止め勝利。「本当にPKには自信がある。リラックスして、思った方に跳ぶ。蹴る前に相手と顔を合わせて駆け引きをしたりする。相手の顔を見てどこを多く見てるかなとか、僕のこと逆に見てるかなとか。駆け引きで分からないキッカーに対しては、少し入れたりします」。全体練習の他にも自主トレで〝勘〟を養っている。