《平川弘のCool Eye》ともに攻撃力を売りにする札幌と横浜Mの違い
スコア1-4が力の差を感じさせる
横浜Mに敗れた札幌。スコアーは1-4だったが、ゲーム内容を示すものではなかったと思う。前半の札幌はゲームをコントロールして主導権を握っていた。それだけに3点差でやられたことが、かえって力の差を感じさせる。
攻撃、カウンターの速さ
3週間ぶりのリーグ戦でしっかり横浜M戦にコンディションを合わせ調整してきた札幌。前線からのチェック、プレスが効いてビルドアップの自由を奪うことは出来ていた。横浜Mはうまくゲームを運べていなかったが、彼らはそれを逆手にとって高速カウンターを繰り出す能力を持っていた。攻撃力を売りにする両チームの大きな違いはそこ。攻撃、カウンターの速さだ。先制点となった宮市のカウンターからのゴールは敵ながら見事だった。アンデルソンロペスからも最高のスルーパスが出て来たし、相手を褒めるべきだろう。
攻守で第2、第3の形を持ってほしい
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相手ゴール前で駒井から小柏へのパスがずれてボールを失った。ボールの失い方が悪かったので、宮市をマークしていた田中駿太はポジショニングを修正出来ず、背後を取られて最後ボールにアタック出来なかった。駆けっこしたら宮市には勝てない。結果論だが、内側に絞ってスルーパスのコースを消してパスを引っかけることが出来なかったか? クレバーな田中駿太であればそういう選択肢も持ってほしい。
0-2から1点返せる粘り強さがほしい
浅野が決定機を決めてくれていたら状況は変わったと思うが、杉本に2点目を決められ万事休す。リスクを覚悟で攻めたが、その後2点を食らった。1点返したし、それは仕方ない? それではいけない。0-2から1点返せる粘り強さがほしい。
横浜FCに容赦は無用、勝利で残留決めよう
次節は最下位の横浜FC戦となる。苦しんでいる四方田監督を見るのはつらいが容赦は無用。札幌は横浜FC戦で勝ち点3を加えればJ1残留が決まる。前節FC東京に勝った横浜FCは死に物狂いで来るだろう。小柏のケガが心配だが、横浜M戦同様前からのプレスで素速い攻撃を仕掛けたい。チャンスはつくれているので決めるか決めないかだ。