ファイターズ
《ハム番24時》10月24日
甲子園V腕が支配下復帰を目指して奮闘している。フェニックス・リーグに参加中の柿木が24日、広島戦に3番手で登板し、2回をパーフェクトに抑えた。今リーグ3度目の登板で初めて無失点投球を披露し「ゾーンに投げられたのは良かったかなと思います」と、ほっと胸をなで下ろした。
柿木は昨秋に戦力外通告を受け、育成契約の立場となった。今季は2軍戦で33試合に登板し、防御率2点台と好成績を収めたが、何よりも欲しかった支配下契約は勝ち取れなかった。それでも気持ちを立て直し「このオフシーズン、自分の口から自信を持って『どうですか?』って言えるぐらいになりたい」と地道に実力を蓄えている。
公式戦ではなくても、実戦を貴重なアピールの機会と捉えている。「中継ぎとしてやっていくなら、スピードを上げて三振を増やしたい。打者が速く感じるような真っすぐを投げたいですね」。若手選手はそれぞれの思いを胸に、南国・宮崎で自らと向き合っている。