札幌GK高木駿 前節4失点の守備立て直しへ強い決意「1対1になっても止める覚悟を持って戦う」
■10月24日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
北海道コンサドーレ札幌のGK高木駿(34)が4失点を喫した前節の悔しさを28日の横浜FC戦(札幌ドーム)で晴らし、チームをJ1残留へつながる勝利に導く。
「相手にカウンターでやられて失点していて。その前の試合と同じような形だったし、それを何とかしなければいけないと思いながら取り組んでいましたけど、同じような形でやられてしまった」。4失点中3失点をカウンターから決められた21日のアウェー横浜M戦について悔しさ混じりに振り返る。
後方からビルドアップを行い、DFも積極的に前線へ顔を出すことで厚みを生み出している札幌の攻撃スタイルゆえ、相手からカウンターを受けやすい弱点を抱えている。「切り替えのところや、取られた瞬間のところとかで、相手ボールになったときにつぶせなかったり、切り替えが相手の方が少し早かったりでやられているので、そこはもう少しチーム全体で注意しなければいけないとは思います」。
最近4試合はすべてカウンターで先に失点
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勝ち星を拾えていないここ4戦を振り返ると、全試合で札幌は先制点を許しているが、実は相手の先制ゴールは全てカウンター。相手に圧力をかけながら決定力を欠き得点を奪えず、逆にボールを奪われ手薄になった守備網を突かれ失点する光景が4試合続けて繰り返されている。「攻め込んでいるときにうちが得点を取れれば、結構流れは変わってくると思う。あとは失点が多いので、何とか守備の人間としてはもっとゴール前で体を張って食い止めなきゃいけないなと感じています」。攻守共に課題を克服し5試合ぶりの白星へつなげたい。
四方田監督が札幌の弱点を突く戦術を用いると予想
次の対戦相手は現在リーグ最下位に位置する横浜FCだが、直近2試合で1勝1分と上昇ムード。かつて札幌をJ1昇格・残留へ導いた四方田修平監督(50)が札幌の弱点を突く戦術を用いることが予想される。「相手は堅く守ってカウンターを仕掛けてくると思うし、個人技のある選手もいると思うのでカウンターに気を付けなければいけないところは変わらずある。うちとしては、とにかく分厚い攻撃を仕掛けて攻めて、相手にカウンターをさせないぐらい押し込んでいきたい。そして後ろはリスク管理をしっかりして、自分もDF裏のケアをして、もし1対1になっても止める覚悟を持って戦いたいです」。
横浜M戦のビッグセーブをいい感触として
横浜M戦では後半12分、同29分と2度にわたって相手FWとの1対1の場面を足一本で防ぐビッグセーブを披露した。「2本止められたのを自分の中でいい感触として残して、そういう場面があっても同じように止められたらなと思います」。移籍加入後2戦目となった9月2日のG大阪戦(札幌ドーム、4〇0)で実に半年ぶりとなる完封勝利を達成し、札幌に10試合ぶりの勝利をもたらした背番号51が、再びチームのピンチを救う勝利をその手でつかみ取ってみせる。