【プレーバック】秋季全道高校野球大会準決勝 北海6-1別海(10月25日、札幌ドーム)
夏春甲子園を目指す北海が初4強の別海に勝利
北海が2年連続で決勝進出を決めた。一回、相手の失策を皮切りに、宮下温人外野手(2年)と大石広那捕手(2年)の連続二塁打で2点を先制。公式戦初先発となった背番号10の新屋敷寿也投手(2年)も七回までスコアボードに「0」を並べる好投を見せた。
しかし、打線も追加点を奪えずにいると、2点リードの八回、新屋敷の投球に乱れが生じた。安打と四球で無死一、二塁としたところで、平川敦監督(52)は背番号11の松田収司投手(1年)をマウンドに送った。ところが、松田も四球を与え、無死満塁のピンチ。まずは三振で1死を奪うと平川監督が「大きかった」と称えた好プレーも生まれた。次打者の放った三遊間深くへのゴロを幌村魅影遊撃手(2年)は捕球すると、三塁に転送する好判断で走者を封殺。この回1点は失ったが、堅い守備で流れは渡さなかった。直後の攻撃で4点を追加し、試合を決定付けた。昨年準優勝に終わった悔しさを26日の決勝戦にぶつけにいく。
全道初の4強と躍進していた別海だったが、終盤まで食らいついていたが、八回にエースの堺暖貴投手(2年)が崩れ、7回⅔6失点(自責5)。決勝進出とはならなかった。
■2年連続で決勝に駒を進めた北海の平川敦監督(52)
「去年の秋からのつながりだと思っている。昨年負けた悔しさがありますので、今年こそは優勝したい」
■一回に決勝打となる2点二塁打を放った北海の大石広那捕手(2年)
「去年の秋、ここまで来て負けているので、3年生を超えるチャンス。一番強い気持ちを持って、絶対てっぺんに立ちたいなと思っています」
■3季通じての全道初勝利から4強まで導いた島影隆啓監督(41)
「ベスト4の壁、ひとつのミスも許してもらえない。このミスをしているうちは、この大舞台では勝てない。いい経験、いい勉強になった。先発の堺は責められない。1人で頑張って投げていた」
■終盤に力尽き、7回⅔で6失点を喫した別海のエース・堺暖貴投手(2年)
「序盤はリズム良く投げることが出来たんですけど、最後は自分でリズムを崩してしまった。中盤は自分のペースで投げることが出来ましたし、強いチームにも通用するんだと感じました」