札幌MF荒野「この試合で潰れるぐらいの気持ち」尊敬する恩師撃破して目の前で残留決める!
■10月25日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
警告8枚による2試合停止処分後にケガでも欠場
北海道コンサドーレ札幌は28日の横浜FC戦(札幌ドーム)に向けて、5対5プラスフリーマンでのパスゲームや、11対11などで調整した。出場停止などで直近3試合を欠場しているMF荒野拓馬(30)が、横浜FC戦での復帰に向けて急ピッチで仕上げている。今季2度目となる恩師との戦いに勝利し、アカデミー時代から過ごしてきた札幌をJ1残留へと導く。
泣きっ面に蜂だった。9月16日ホーム湘南戦で今季通算8枚目のイエローカードを提示され、2試合の出場停止処分を受けた荒野。処分が明け、21日のアウェー横浜M戦に向けて調整していたが、15日の練習試合で右肩を負傷し、同戦への出場が見送られた。
不退転の覚悟
患部の状態を含め、コンディションは決して万全とは言えない状況だが、「それよりもチームの状態が良くないので。自分がその状況の中で、この1試合で潰れるぐらいの気持ちでしっかり結果を出して、残留を決めたい」という不退転の覚悟を抱いている。
「絶対に降格させるわけにはいかない」
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荒野が欠場した3試合でチームは1分2敗と勝ち点を伸ばせず、その前の時点で11ポイント開いていた降格圏18位との差は、現在7ポイント差まで接近している(10月25日時点)。横浜FC戦での結果次第では、本格的に残留争いに巻き込まれてしまう恐れすらある。「自分が試合に出られない期間にいろいろなことが起きて、今こういう状況なので。このチームをアカデミー時代から支えてきた人間として、絶対に降格させるわけにはいかないし、ここで僕が立ち上がって、しっかりと土曜日に結果を出して残留を決めたい」と、中学生時代から人生の半分以上を過ごしてきたチームを守るため、勝利だけを目指して横浜FC戦に臨む構えだ。
横浜FC・四方田監督にはアカデミー時代から指導受ける
その横浜FCを率いるのは、荒野にとってU-18、トップチームと、長きに渡って指導を受けてきた恩師・四方田修平監督(50)だ。「ヨモさんとは今年2回目の試合になるけど、自分を育ててくれた監督の一人なので、リスペクトを込めて、成長した姿を見せて、札幌を残留させたい」。恩師もまた残留争いの渦中で戦っているが、来季J1への切符を譲る気はさらさら無い。成長した姿を披露し、目の前で7年連続のJ1残留を決めてみせる。