日本財団が創設　プロ野球球団では初受賞

　日本ハムは２５日、社会貢献活動に取り組むアスリートを表彰する「ＨＥＲＯｓ　ＡＷＡＲＤ　２０２３」のスポーツ団体部門に選ばれたと発表した。公益財団法人日本財団が２０１７年に開始した表彰で、プロ野球球団が同賞を受賞するのは初の快挙となる。

　０４年の北海道移転後、日本ハムは「Ｓｐｏｒｔｓ　Ｃｏｍｍｕｎｉｔｙ」を企業理念に掲げ、０９年にファイターズ基金を創設。１５年には社会貢献活動を独自に「ＳＣ活動」と定め、さまざまな取り組みを展開してきた。観客動員数に応じて日本ハム製品を道内の自立支援ホームなどに寄贈する「フード・カウンター」や、パラスポーツ団体への支援を行う「ＦＯＯＴＳＴＥＰ　ＦＵＮＤ～あしあと基金」、ジュニア世代のウインタースポーツ活動をバックアップする「ゆきのね奨楽金」などを実施してきた。

　また、東日本大震災や北海道胆振東部地震、コロナ禍などの際には被災地や医療従事者への支援を行い、ファイターズ基金による支援は累計で１億９０００万円を超えた。

　球団は今回の受賞に際し、「日本全国のスポーツチームや競技団体が、さまざまな社会課題の解決に取り組む中、長年の取り組みを高く評価していただけたことを大変うれしく受け止めています。スポーツの価値は勝利やプレーで感動を呼ぶことのみならず、地域に連帯感や活力を生み出し、共生社会を形成する手段になり得るところにあります。今後も応援してくださるファンの皆さまや地域社会に幸福感をもたらす貢献ができるよう、いっそう尽力してまいります」とコメントを発表した。