高校野球
2023/10/25 21:00

北海が堅守でダークホース・別海を振り切り2年連続決勝進出 守備の要・幌村遊撃手「自分たちが神宮に行く」【秋季全道高校野球】

五回無死、内野ゴロを捌く北海の幌村遊撃手(撮影・桶谷駿矢)

■秋季全道高校野球大会第6日(10月25日、札幌ドーム)
▽準決勝 北海6-1別海

昨秋はクラークに敗れて準優勝

 北海伝統の固い守備で、勢いに乗る別海を退けた。北海は別海が見せた終盤の粘りも交わし、2年連続の決勝進出。守りの要である幌村魅影遊撃手(2年)は好プレーを連発し、相手の反撃ムードを断ち切った。昨年は決勝でクラークに敗れ、準優勝に終わっているだけに、この秋に懸ける思いは強い。幌村は「自分たちが神宮に行く。あしたは全力でやりたい」と力を込めた。

八回1死満塁のピンチで好判断

 北海の遊撃には幌村が君臨している。0-2で迎えた八回1死満塁、幌村が真骨頂を発揮した。三遊間深くに飛んだゴロを補給すると、迷いなく三塁に転送し、二走を封殺。一塁や二塁に送球すると内野安打となるタイミングだっただけに、1点は奪われたものの2死一、二塁にできたことは何よりも大きかった。その後、マウンドに上がっていた松田収司投手(1年)が最少失点に抑えると、直後の攻撃で4得点を挙げ、試合を決定付けた。

平川監督「あそこで一つ取れたのが大きかった」

 幌村が「きょうは後半に競ると思っていた。自分が焦ってしまったら思ったようなプレーができないと思った。落ち着いて判断した結果がああなって良かった」と振り返る守備でチームの危機を救った。平川敦監督(52)も「サードも(三塁転送を)ちゃんと予測できていたことが大きい。あそこで一つ取れたのが大きかった」と三遊間によるビッグプレーを称えた。幌村も「吉井(三塁手)は守備がうまい。横から毎球、声を掛けている」と信頼があるからこそ、成せた技だ。

昨年決勝の失策から守備への取り組み重視

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