前節途中出場で戦列復帰した札幌FW金健熙「ゴールすることが仕事」今季終盤もJ1残留の救世主になる
■10月25日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
1カ月以上の別メニューから復帰 試合の入りが難しく
前節のアウェー横浜M戦で約1カ月半ぶりに戦線復帰した北海道コンサドーレ札幌FW金健熙(28)が、決定力不足に悩むチームの力となる。金健熙は9月6日のルヴァン杯準々決勝ホーム横浜M戦にフル出場したものの、同戦直後から以前より抱えていたグロインペイン(鼠径部痛)の症状が悪化。1カ月以上に渡って別メニューでの調整を余儀なくされていたが、先週初めから全体練習に合流すると、21日に行われた前節は後半38分からピッチに投入され、久しぶりの試合出場を果たした。
その復帰戦は「久しぶりだったし、短い時間だったので。もう少し長い時間だったら動きも良くなったけど、試合の流れに入るまでが難しかった」と振り返る。
試合でなければゲーム勘は上がらない
現在の自身の状態について、ゲーム勘の部分は「やっぱり試合に絡んでいかないと上がっていかない」と口にする一方で、フィジカル面は「だいぶ良くなり、コンディションも少しずつ上がってきています」と、良化を感じることができている。
大量点決めたG大阪戦後の4試合は57本シュートで3点止まり
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9月2日のホームG大阪戦で札幌は10試合ぶりの勝利で4得点を挙げた。金健熙も後半44分に今季2得点目を決めたが、チームはそれ以降のリーグ戦4試合で1分3敗。合計57本のシュートを放ったが、ネットを揺らした回数はわずか3度にとどまり、決定力不足に悩まされている。
FW小柏の出場も微妙
前節に負傷退場したFW小柏剛(25)の横浜FC戦(28日、札幌ドーム)への出場も微妙な状況とあって、攻撃陣のよりいっそうの奮起が待たれるところだ。
ストライカーのプライド
攻守両面での貢献が求められるミシャサッカーの中で、守備のタスクを求めらることに難しさは感じているが、「アタッカーはゴールすることが仕事なので、そこにもうちょっとフォーカスしてやっていきたい」と、ストライカーとしてのプライドをのぞかせる。
J1残留のためにも勝利が求められる横浜FC戦。「途中からになるかもしれないけど、勝っていれば守備の面でも貢献したいし、ビハインドの状況であれば得点を取れるように考えてやっていきたい」。状況に応じた役割を全うすることを誓った。
昨夏に途中加入し、残留争いに苦しむチームをゴールやアシストで救った金健熙。2年続けて苦しい終盤戦を迎える中、再び救世主として台頭する。