１１月１日からエスコンと国頭で同時スタート

　日本ハムの松本剛外野手（３０）が２５日、千葉・鎌ケ谷の２軍施設で行われた秋季練習に参加。外国人を除いた全選手が参加予定の秋季キャンプに向けて、チームをまとめる選手会長が決意を語った。

メインは守備強化　過酷キャンプを覚悟も「楽しくやりたい」

　２４日に本拠地・エスコンフィールド北海道と沖縄・国頭村の２拠点で実施する秋季キャンプの参加メンバーが発表された。例年は自主練習期間となる松本剛ら主力選手は、エスコン組に名を連ねた。今季の失策数は両リーグワーストの「９４」と、守備練習がメインとなりそうだ。

　「今年１年、見ての通りミスも多かった。守備の連係は、改善しないといけないところ。そこに対して、意識を高く持ってやらないといけないと思う。ひたすら守備をやるとなると、きつくなるんじゃないですかね。やらないといけないことが明確になっている。変に気負いすぎず、楽しくやりたいです」

絆を深めるチャンス　引退の谷内からも金言

　今季限りで現役を引退した谷内からは、「ミスをした方が負けるんじゃない。ミスをカバーできなかったチームが負ける」と教わった。対話によるコミュニケーションを図り、選手間の絆をより深めたい。

　「意見を言い合いながら、やっていけたらいいなと思います。せっかく時間が取れるので、やらされる練習ではなく、選手から他の選手に対して、アドバイスを言い合える雰囲気で練習できればいいです。ただ打球を追って、個人的なスキルアップに時間を使うだけではなく、意見交換をしながら練習をしたい。極論を言えば、エラーしているのは選手。原因を分かっているのは選手なので、どうやったら改善するか一番分かっていると思う」

エスコンのスタンドを一部開放　ファンへ「試合同様の声援をお願いします！」

　エスコンフィールド北海道での秋季キャンプは１１月１日から同１２日まで行われ、一部スタンドが無料開放される。新庄監督は「ファンの人たちと触れ合いたい」と熱望している。

　「未知数ですけど、僕らも楽しみですね。ファンの方が入るので、緊張感も出ると思う。やる気もモチベーションも上がるのは間違いない。ファンの方々も盛り上げてください。試合同様の声援をお願いします！」。２年連続最下位からの巻き返しへ、鍛錬の秋を過ごす。