高校野球
2023/10/25 23:00

東海大札幌高が14年以来の決勝進出 1年生左腕・矢吹がOBの阪神・門別直伝スライダーでシャットアウト【秋季全道高校野球】

五回途中からリリーフし、4回⅓無失点と好投した東海大札幌高の矢吹(撮影・桶谷駿矢)

■秋季全道高校野球大会第6日(10月25日、札幌ドーム)
▽準決勝 東海大札幌高4-2帯広大谷

五回途中からリリーフし 4回⅓無失点

 1年生左腕の好リリーフで優勝した2014年以来、9年ぶりに決勝に駒を進めた。1点リードの五回途中から登板した3番手の矢吹太寛投手(たお、1年)が4回⅓無失点の快投を見せ、チームの勝利に貢献した。最速141キロを誇る左腕は「今大会を含めて、あと4回チャンスがある。その4回で日本一になれるように頑張りたい」と意気込んだ。

九回、最後の打者を抑え、拳に力を込める東海大札高の矢吹

 

六、七回は連続3者凡退

 九回2死一、二塁、最後の打者を130キロ直球で三ゴロに仕留めると、矢吹は力強く左拳を握った。1点差に迫られた五回2死二塁から登板。最初の打者から得意のスライダーで三振を奪うと、六、七回は2イニング連続の3者凡退に仕留め、相手の勢いを削いだ。終盤は八回無死一塁、九回無死一、二塁とピンチを背負ったが、「いつも通り自分のピッチングをして、打たせて取ってアウトを取っていこうと思っていました」と顔色を変えることなく淡々とキャッチャーミットを目がけて投げ込み、涼しい顔で打者を打ち取っていった。

「ゲーム勘は門別(阪神)より良いかも」大脇監督

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