新庄監督 ドラフト1位は大学生投手 競合覚悟も自信満々に「右手で引きます」
今年は事前公表せず 指揮官「僕の強運の右手がどう引くか」
日本ハムは25日、都内でスカウト会議を開き、翌日に控えるドラフト会議に向けて大学生投手の1位入札を決めた。事前公表はしなかった。スカウト会議に出席した新庄剛志監督(51)は「今回は内緒。あしたまで分からない」と今年の戦略に触れ「あとは生まれ持った僕の強運の右手がどう引くか」と決意表明した。
やはり大役を引き受けた そして感じた幸運の前兆
稲葉GM、吉村チーム統括本部長、大渕GM補佐兼スカウト部長ら球団幹部が出席し、指名候補を絞り込んだ。北海道関係選手5人を含む約50人を最終のリストに残した。
1位がくじ引きとなった場合は、新庄監督が担当する。複数球団の競合は覚悟しており「さっき話し合いしていたら、ミリオネア(クイズミリオネア、2004年出演)で(賞金1000万円を)取った時の感じのがポンと降りてきた」と幸運の前兆を感じ取っていた。
江原啓之氏と美輪明宏氏からお墨付きを得た黄金の右手!
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昨年は日体大・矢沢の単独指名に成功し、くじ引きの出番は訪れなかったが、交渉権獲得のイメージはできている。05年、スピリチュアルトーク番組「オーラの泉」に出演した時のことを回想。「江原(啓之)さんと美輪(明宏)さんが、俺の右手から金粉が18メートル出ていると(笑)。左手はそれが全くないらしい。けがをするのも全部、体の左側。ここ(左手指)もけがしたし。足もけがしたし。なので右手で引きます」と予告した。
豊作の大学生投手 映像はすべて確認済み
今年は常広、下村(ともに青学大)、細野(東洋大)、武内(国学院大)、草加(亜大)、西舘勇(中大)、西舘昂(専大)ら東都リーグに好投手が多い。当然、彼らを含めて映像は、すでにチェック済みだ。指揮官は球団が高く評価する3人の大学生に注目しており「将来、エースになるんじゃないかな。入ってみないと分からないと思うんですけど、イメージ的には面白い」と納得の表情を浮かべた。
基本方針にブレなし その年一番いい選手を
4時間ほどの話し合いを終え、取材対応した大渕スカウト部長は1位候補の選定作業を振り返り「非常に評価が難しかった。力が拮抗(きっこう)していた」と強調。球団方針は変わらず「現場の意見も聞きました。その上で、基本的な考え方である一番いい選手にいきましょう―ということで決めました」と説明した。
不安やマイナスイメージは一切ない あるのは自信のみ
競合して当たりくじを引けなければ、外れ1位の指名となるが、新庄監督は「外れ1位の話? していないです…してたかな? あんま聞いていなかったですね。外れないもん。引くしかない」と自信満々に言ってのけた。ネガティブな思考は一切ない。剛運のカリスマは、黄金の右腕で明るい未来を引き寄せる。