高校野球
2023/10/26 19:05

東海大札幌高が北海に序盤4点リードもタイブレークの末に逆転負け【秋季全道高校野球】

試合後、優勝の喜びに沸く北海ナインの姿を悔し涙を流しながら見つめる北澤主将(左端)ら東海大札幌高ナイン

■秋季全道高校野球大会最終日(10月26日、札幌ドーム)
▽決勝 北海8-4東海大札幌高※延長十回タイブレーク

スタンドにはOBの日本ハム・伏見、甲子園準優勝時のエース・大沢さん

 東海大四時代の2014年以来となる秋の決勝に駒を進めた東海大札幌高だったが、序盤の4点リードを追い付かれ、秋の全道決勝では初のタイブレークの末に北海に4-8で逆転負け。準優勝した15年以来のセンバツ甲子園出場は絶望的となった。スタンドには、高校時代に主将を務めた日本ハムの伏見寅威捕手(33)や、15年センバツ甲子園準優勝時のエース・大沢志意也さん(26)ら多くのOBが応援に駆けつけたが、歓喜の瞬間を迎えることは叶わなかった。

悔しさ胸に勝者の歓喜見届けた

 試合後の整列が終わると、三塁側の東海大札幌高ベンチでは自分たちの不甲斐なさに、そこかしこで「くそぁ」という声が響いた。ここで遠藤愛義部長(39)は「ちゃんと見ておけ」とナインに指示。主将の北澤優人捕手(2年)は「次は絶対に負けない。次は自分たちが、あっちの立場になる」と、喜ぶ北海ナインの姿を目に焼き付けた。

先発した東海大札幌高の菅野投手

 

3失策で流れが傾く

 ミスから勝利を手放した。全道3試合で3つだった失策が決勝戦では1試合で3つ。さらに記録には残らないミスも重なった。4点リードの五回の守備。先発のエース・菅野隆世投手(2年)がつかまり、四球と犠打で1死二塁。ここで、後続の二塁への安打性の当たりをマーティン・アンドレ・キャメロン二塁手(2年)が一塁への悪送球で1点を返された。さらに内野安打を許して1死一、二塁からは、2番手の八巻亮太投手(2年)が右翼線に二塁打を打たれて、2点差に迫られた。

準決勝で好リリーフした1年生左腕・矢吹が五回途中から登板

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