札幌DF岡村大八が決意「自分の持てる力を120%以上出す」28日、J1残留を懸け横浜FC戦【予想スタメン】
■10月27日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
最下位横浜FCとの6ポイントマッチ
北海道コンサドーレ札幌は27日、翌日に迫った横浜FC戦(札幌ドーム、13時キックオフ)に向け攻撃練習やセットプレー練習などで最終調整を行った。現在降格圏の18位に位置する横浜FCとの勝ち点差は7。札幌が勝てば3試合を残して7年連続のJ1残留が決定するが、敗れれば勝ち点差が4に縮まり残留に黄色信号が点灯してしまう重要な6ポイントマッチだ。絶対に負けられない一戦に向けDF岡村大八(26)が勝利への決意を語った。
超攻撃的サッカーで前半戦は勝ち点26
もどかしさを感じる日々が長く続いている。リーグ戦全34試合の折り返し地点となった6月10日のアウェー鳥栖戦に1-1で引き分け、勝ち点を26まで伸ばした札幌。38得点を積み上げて、総得点でリーグ1位をマーク。5ゴール、4ゴールを奪ったゲームをそれぞれ2度記録するなど、リーグ前半戦では札幌の超攻撃的サッカーが旋風を巻き起こしていた。
後半戦13試合でわずか7ポイントの上積み
あれから4カ月半が経過し、現在の札幌の勝ち点は33。後半戦13試合でわずか7ポイントしか積み上げることができず、前半戦終了時点で14差あった18位との勝ち点差は次第に詰められてきている。ここまでのシーズンを振り返り、岡村は「今年こそはと上を見据えて戦って特に良かった前半戦だったので、この後半戦は本当に苦しいし結果が出ない中での難しさもあります」と苦しい胸の内を吐露する。
「やれてはいるけど、なかなか結果が付いてこない」
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「スコアで見るほど、内容がそんなに開いているような試合ではなかった」と振り返る前節のアウェー横浜M戦(1●4)のように、ボールを保持して相手を上回るシュートを放ちながらも得点を奪えず、逆に守備のほころびを突かれて失点して勝ち点を失うゲームが多い。後半戦13試合で奪った得点13に対し、失点は25と倍近い数字だ。「やれてはいるけど、なかなか結果が付いてこないような。そんなゲームがすごく多い」。攻守の歯車がなかなか噛み合わないまま、シーズン最終盤を迎えることとなった。
負ければ降格圏と4差に
前半戦を戦っていた時には頭の片隅にも浮かばなかった『降格』の2文字。万が一この試合を落とすようなことがあれば、他会場の結果次第では降格圏までの勝ち点差が4に縮まってしまう。それだけに「このゲームに関しては、内容が良かったじゃ済まされない。結果が何よりも求められるゲーム。どんな形であってもボールをゴールに押し込んで、相手より点を多く取って90分が終わった時に僕たちが相手よりも勝っているゲームにしたい」と、何よりも勝利を追い求めることに意識を集中させる。
「息がきつくて足が動かないくらいのハードワークしたい」
「90分終わったときにもう走れないとか、息がきつくて足が動かないくらいのハードワークをしたいと思いますし、自分の持てる力を100%と言わず120%、それよりももっと出して、何としてでもチームを勝利に導けるようにしていきたい」。今季の札幌の守備を担ってきた背番号50が、強い意志で勝利をつかみ取り2024年のJ1切符を手に入れる。
■札幌の今節でのJ1残留決定条件
札幌(勝ち点33)は降格圏の18位・横浜FC(同26)と直接対決。札幌が勝利して勝ち点を36まで上積みすれば、横浜FCが上回る可能性がなくなり、J1残留が決定する。引き分けまたは敗戦の場合、今節で決定することはない。