【一問一答】台湾の至宝・孫易磊 北海道でも入団会見 ファンへ「イーレイと呼んでください」
日本ハムと育成選手契約を結んだ台湾・中国文化大の孫易磊投手(18)が来日し、30日にエスコンフィールド北海道で入団会見に臨んだ。新庄剛志監督(51)が同席する中、日本のファンに向けて早期の支配下登録を誓った。4年契約で背番号は196。今月16日には台北でも入団会見が行われていた。一問一答は以下の通り。
―(冒頭あいさつ)
「(日本語で)はじめまして。わたしはスン・イーレイです。よろしくお願いします」
―本拠地で会見。心境は
「すごく、わくわくしています。すごく良い球場ですね」
―ファイターズの印象は
「素晴らしいチームですし、2012年の優勝、(16年の)日本一のチームなので、その印象がすごくあります」
―自らの強みは
「球速とキレが良いこと。これからも成長して活躍できるように頑張りたい」
―新庄監督の印象は
「すごくかっこいいです。大好きです」
以下、新庄監督
「あー、よく言われます(笑)」
―孫の印象は
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「最初、孫くんのピッチングの映像を見た時に、こんなに良いピッチャーを獲れるわけないだろと思ったんですよ。メジャーが2球団以上、日本の球団が7、8球団、その中でうちに来てくれる可能性は僕の頭の中では20%ぐらいかなと思っていて。でも孫くんの目標はメジャーリーガーなので。その中でファイターズがダルビッシュ有、大谷くんをつくり上げて、それがすごく大きいということで孫くんはファイターズを選んでくれた。ちょうど3日前、来年のオールスター明けに背番号2桁を獲得して、ソフトバンク戦(に登板し)、3―1で勝つ夢を見た。それが正夢になってくれたら最高かなと思います」
―魅力は
「真っすぐのキレが素晴らしいし、テンポも良いし、クイックもすごくできるんですよ。それが魅力に感じました」
―これからどんな選手になってほしいか
「台湾で過ごして日本に来て、すごい大変な部分があると思うんですけど、孫くんなら、そのへんをクリアできると思うし。まずは日本語を早く覚えて、ファイターズの選手とコミュニケーションを取ってほしい。一つのポイントとして、練習が終わった後、家に着いたら、日本語は分からないと思うんですけど、(テレビの)ボリュームを最大限に上げてもらって、耳に早く入れてほしいなと。僕がメジャーに行った時、それをやっていて。だいたい3カ月で耳に入ってきたので、それはやってほしいなと思います」
以下、再び孫易磊
―新庄監督から期待の声を聞いて
「しっかり頑張っていきます。一日でも早く支配下登録されるように、監督のため、チームのために頑張っていきたいと思います」
―覚えた日本語、好きな日本食は
「(冒頭で)日本語の自己紹介はできました(笑)。食べ物はイクラ丼が大好きです。きのうの夜に食べました。すごいおいしかったです」
―日本のファンから何と呼ばれたいか
「イーレイと呼んでください」
―秋季キャンプが始まる。そこに向けて
「初めてプロ球団で練習するので、一日でも早く慣れるように、みんなをしっかり観察して、チームに溶け込めるように頑張っていきたい」
―北海道のファンへ
「より素晴らしい選手になりますので、私のことを応援してください。よろしくお願いします」
―北海道は初めてか
「初めてです。日本では、宮崎に行ったことがあります」
―日本の野球のイメージは
「やっぱり、すごく粘り強い野球をずっとやっていると思います」
―新庄監督は夏ぐらいには支配下にと。いつ頃、支配下に上がりたいか
「できれば1年ぐらいで。なんとか1日も早く支配下に。早ければ、よりチームに貢献できるので」
―いろいろな選択肢があった中で、ファイターズを選んだ理由は
「チームの資料をいただいて、しかも何回も台湾まで来てくれて。両親に対してもすごく丁寧にいろんな話をしてくれたので。家族としては安心で、自分もこのチームを選んだら絶対に間違わないと思っていました」
―大谷とかダルビッシュがいた球団というのは理由になったか
「そうですね。資料の中にもダルビッシュ選手と大谷選手の指導(内容)も入ってて、自分もそれを目指したいなという気持ちはありました」
―新庄監督がバッティングも評価していた。両方でやりたい気持ちは
「もちろんバッティングは好きです。でも、まずはピッチャーとして、しっかりチームに貢献できるようにしていきたいので。バッティングは自分で頑張って、いつか打席立てる可能性もあるので、その時に結果を出せるように」
―目標としている投手は
「特にいないんです。自分らしくやっていきたいと思います」
―台湾出身で日本のプロ野球で活躍した人の中で最も尊敬してる人は
「チェン・ウェイン投手(中日などでプレー)ですね。チェンさんが1人で日本に来て、いろんな経験を積み重ねて成功して、その後にメジャーに行くことが、すごく自分にとっては大きなことで。彼をすごくリスペクトしています」