やはりこの方の発想、行動力は別格だ。台湾から加入した孫易磊の会見後、追加で報道陣の取材に応じていた新庄監督が、異国で活躍するための条件を挙げた。重視したのは、言語や文化を理解し、なじむこと。郷に入っては郷に従う―。現役時代の経験を引き合いに出し、アドバイスした。

　まずは「シャイにならずに、日本語を使ってね。やっぱり間違えるのって恥ずかしいことだから」と指摘。自身は２９歳で海を渡った。英語が堪能ではなかったが、不安はなし。絶対にスベらない話でメジャーリーガーのハートをわしづかみにしたそうで「下ネタは世界共通。仲良くなれる世界共通のもの。まあ、孫くんは覚えなくていいけど…。下ネタで笑いは取っていましたね、ものすごく」と誇らしげに打ち明けた。

　恥を捨て、素をさらけ出すことの重要性を説いているようにも、聞こえた。ただ、新庄監督は例えるなら、明るい雰囲気を創り出す〝コミュニケーション怪獣〟。くぐってきた修羅場が違う。下ネタ全開で人気者になる作戦は、裏目に出た時が怖すぎるので、良い子はマネしない方がいいと思う。