【一問一答】今季限りで引退の谷内氏 内野守備走塁コーチに就任 若さを強みに新庄監督の失策減指令に応える
今季限りで現役を退き、日本ハムの内野守備走塁コーチを務めることになった谷内亮太氏(32)が30日、エスコンフィールド北海道でコーチ就任会見に臨んだ。新庄剛志監督(51)から、今季12球団ワーストだったチーム失策数の減少を厳命され、エスコンの芝に対応した守備の構築と内野陣の底上げを誓った。一問一答は以下の通り。
―コーチ就任の心境は
「選手から立場は変わりますが、またこうやってファイターズのために仕事ができるということで、非常にうれしく思っているところです。ここからは、より選手のために、ファイターズのために自分の頭を使いながら、仕事をしていきたいなと思っています」
―どんな指導を
「(現役で)一緒にノックを受けている選手が多い。もっとこうしたらいいんじゃないかな、というところもありますし、この選手はこういうところがいいところだなと、見ていたつもりなので。そういう部分を生かしながら、それぞれの選手がやりやすいような、ポシティブな気持ちで守備に取り組めるような促し方をしていけたらいいなと思っています」
―コーチを打診された時の気持ちと、受諾した理由は
「コーチとしてのオファーをいただき、すごいうれしいというか。自分に適性があるかどうかは別として、そういう評価をしてくれたということは、すごくうれしいなと思いました。一緒にやってきたメンバーと良い思いをしたいと、強く思いました。今いる選手たちを何とかしたいという気持ちと、ファイターズで勝ちたいという気持ちで、受けさせてもらいました」
―打球処理の難しいエスコンで実際にプレーした経験は貴重。どう還元したいか
「と言っても、僕はそんなにエスコンで試合に出ていないですけど。こういう打球の待ち方がいいんじゃないかなと、自分の中では何となく思っていたところがあるんですけど。そこはまだ、全員と話していないので。話しながら、どういう気持ちで守っていたか、聞いた上で、その待ち方ならいいねとか、もうちょっとこうしたら、やりやすそうじゃないと。コミュニケーション取りながら、いい形を見つけていきたい。やっぱり技術も人それぞれだし、待ち方とか意識も人それぞれだと思うので。何かを変えればすぐ順応できると思うので、そこを一緒に見つけていきたいなと」
―もっと能力を伸ばせそうな選手は
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
「一緒にやっているメンバーで感じていたことは、本当に能力が高いなと。あとはゲームの中でそれをどう発揮するかだと思います。そこを何とかいい方向に持っていきたい」
―内野手全体として底上げを
「誰が出ても、ファイターズの内野陣っていいよなと思ってもらえるように。ピッチャーから信頼してもらえるように毎日、過ごしていきたい」
―1軍首脳陣の中で圧倒的に若い
「あまりイメージはできないですけど。正直、自分がどんな生活をするのかも分からないですし。そこは、やってみないと。コーチになって分かることもたくさんあると思います。選手をやった経験を通して、感じていることもあります。選手の気持ちもある程度は分かると思いますし、そこ(選手とコーチの考え)をうまく調整するような役回りになれたらいいかなと思います」
―コーチになって変えることは
「うーん…正直、あまりイメージできないですけど。コーチとして厳しさというか、線引きしないといけないところがあると思いますけど、僕はコミュニケーションをすごく大事にしたいと思っている。別に僕の人間性が変わるわけでもないですし、選手には今まで通り接してもらえればいいんじゃないかなと思っています」
―選手時代からノックを打つこともあった
「今までやっていたアレは、自分のバッティングのためにやっていたので、人をうまくさせるためにとか、そういう気持ちは全くない。全部、自分のためにやっていたので(笑)。そこは変わると思います。うまくなるようなノックは、なかなか…僕も数をやっていかないと難しいところだと思う。こっちがある程度、思いを持って打たないと、選手も分かると思うので。自分のノックの技術を高めないといけない」
―今までで印象に残った指導者は
「難しいですね。いろんなコーチの考えを聞きながら、良くなってきた。誰かというのは難しい。ただ三木さん。個人ミーティングみたいな話し合いをしながら、自分が納得する形で練習をやらせてくれた。ミーティングまでいかなくても、選手のやりたいこと、自分(コーチ)がこうやったらいいんじゃないかということが合わないと、うまくなる確率は低い。そう考えると、三木さんに教えてもらったこと、やってもらったことは大事にしたい。一方通行ではない。自分の意見も言わせていただいて、もっとこうしたらいいよ、という指導をしてもらった。僕も大事にしたい」
―選手と張り合える体力がある
「大丈夫です(笑)。みんながうまくなるためなら何でもする。自分がやった方がいいなら、もちろんやりますし、やらない方が威厳が保てるなら、やらない(笑)。一緒にやれるのも強みなので、存分に若さを使っていきたい」
―生活のサイクルに変化は
「練習には出ていたので変わっていないです。やめた感はない。ここからどうなるのかなと。運動していないことはない。動けないことはない。でも、選手としての準備はやめたところがある。これからは自分を律してやらないと」